陸上界のスーパー女子高校生・久保凛「将来は800mで日本記録」、練習はストイックも素顔は「めっちゃノリいい」
野口先生は久保の強さについて次のように語る。 「彼女は入学して1年経つんですけど、ネガティブなことって書かないんです。ポジティブに『今日はこうだったから、いいところを次はこうしたい』って。弱音も吐かない。自分の中でタイム設定が出来なかったら、それを次に改善するという事を思っているから次にはそれをクリアしようと継続した練習をやっている。ウォーミングアップで走るペースが他の人と違う。普通の選手が2000mを全力で1本しか走れないペースでアップをしている。そんな人は誰もいない。他のインターハイに出ている選手が全力で走るペースをアップでやっている」 ストイックな久保も普段は等身大の高校生で、先輩、後輩問わず、慕われている。 3年生「普段は明るいんですけど、試合や練習とかでは顔付きが変わって、いつもとは違う感じがする」 2年生「陸上の時は一生懸命だけど、普段の時は面白くて、人を笑わすのが好きです」 1年生「全部尊敬してます。めっちゃノリもいいです」 ■休日は「とにかく体を休める」 小学生の時はネイマールやメッシに憧れるサッカー少女だった。当時はサッカーをメインにしながら駅伝大会に出場し、そこで区間賞を取ったことが、中学校で陸上を本格的に始めるきっかけとなった。 「(当時)田中希実選手が走ってる動画を見て、ラスト1周のスパートっていうのが、あっすごいなと思った」。その憧れの選手と今年4月に対戦し、久保は見事に競り勝っている。 「ラストの200mで1度抜かれてしまったんですけど、抜かれた瞬間、すごく速いなっていう風には感じました。あの時は初めてのグランプリのレースで、その初のレースで田中希実選手と走ることができたっていうのが、すごく大きく良い経験になったっていう部分があって。自分の思うようなレースで優勝をすることができたのもとても良かったです」 オフの日は休養を優先。「睡眠時間を多く取るっていうことを意識していて、とにかく体を休めるっていう部分を意識している」といい、家族と過ごし、自宅で体を休めることが多いという。「映画とかは好きですけど、あまり観に行かないです。でも最近観た映画は『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』。感動しましたし、めっちゃいい映画でした」。