「DEAD OR ZOMBIE」続編となる短編シリーズ制作、クラウドファンディングを実施
短編映画「DEAD OR ZOMBIE ゾンビが発生しようとも、ボクたちは自己評価を変えない」の続編にあたる配信用短編シリーズの制作が決定。全編の完成に向けて、10月9日にクラウドファンディングがMotionGalleryでスタートする。 【画像】「DEAD OR ZOMBIE ゾンビが発生しようとも、ボクたちは自己評価を変えない」続編のキャストたち 「DEAD OR ZOMBIE ゾンビが発生しようとも、ボクたちは自己評価を変えない」は、隔離された地方都市でゾンビとなった家族を世話する主人公・早希がサバイバルを繰り広げる物語。同作はもともと長編映画として企画され、ゾンビ隔離地域に残った人々の姿をオムニバス風に描く脚本が準備されていたという。 続編には前作で主演を務めた倉島颯良のほか、阿部力、紀那きりこ、宮澤寿、涼井菜生、長谷川千紗、みやべほの、和田光沙、程波が出演。前作に続いて江川悦子が特殊メイクを担当し、佐藤智也が監督を務める。 「DEAD OR ZOMBIE ゾンビが発生しようとも、ボクたちは自己評価を変えない」がエピソード1となり、「DEAD OR ZOMBIE エピソード0 生命の起源(仮)」「DEAD OR ZOMBIE エピソード2 宇宙の意思(仮)」「DEAD OR ZOMBIE エピソード3 生きる意味(仮)」が制作される予定だ。キャスト、スタッフ、映画評論家の塩田時敏によるコメントは以下の通り。 ■ 倉島颯良 コメント 佐藤監督がゾンビを通して描く表現に共感していると共に、「走らないゾンビ」にまた会えるかもしれないと思うと嬉しく思います。 お力添えをいただければ幸いです。 ■ 阿部力 コメント 佐藤監督とは「湖底の空」でご一緒させていただきました。佐藤さんの作品からは静かな、そしてとても強いエネルギーを感じさせられます。現場での佐藤監督ご本人からもそのような感覚を感じます。また作品に呼んでいただけて感謝です。今回も佐藤さんの現場を楽しみにしています。 ■ 紀那きりこ コメント この作品に参加できることが決まってから、佐藤監督は、私の出演作を何本もご覧くださり、丁寧にご感想をくださいました。そのように向き合ってくださることにとても感謝すると同時に、身が引き締まる思いでおります。私の演じる天野聖佳は、仕事と家庭の狭間でもがいている、とても人間臭いひとだと思います。その生々しさを演じられるよう、撮影までにしっかり準備をして臨みたいと思います。 ■ 宮澤寿 コメント エピソード1でゾンビとして出演させていただいておりますが、まさか人間だった頃を描かれる事になるとは夢にも思っておりませんでした! ゾンビを只の記号ではなく、1人の人間の可能性として描く佐藤監督の作品に参加出来る事を楽しみにしております! ■ 涼井菜生 コメント 誰もが生きづらさを感じる時代に、少しでも自分らしさや生きる目標を持ってほしいという願いを込めて演じさせていただきます。 ■ 長谷川千紗 コメント 前作を拝見し、今回のシナリオを読んで、佐藤監督が描く新しいゾンビの世界に参加してみたいと思いました。どうか、今までに観たことのないゾンビ映画を作り出すために、どうぞよろしくお願いいたします。 ■ みやべほの コメント 「わたし」はどうなったら、わたしでは無くなるのか。意識や記憶が無くなっても、人格が大きく変わっても、それはわたしなのか。わたしを決めるのはわたしなのか、他者なのか。そんなことを考える一つのきっかけになりました。 ■ 程波 コメント 新しい映画のために皆と共に頑張りたいです! ■ 江川悦子(特殊メイク / メイクアップディメンションズ)コメント エピソード0はゾンビは登場しないですよ! むしろ子供を持つ働く若い夫婦の育休問題や、宇宙との未知との遭遇!などを取り入れていて現代を反映しています。 ちょっと視点を変えてゾンビが登場する前に考えたいことがいっぱい! でも違った意味でわくわくします。 ■ 谷口尚久(音楽)コメント 佐藤監督の作品に、また参加することができて大変光栄です。あらすじを読みましたが、育休?人類の進化?自殺志願?と頭がフリーズしています。つまり、とても楽しみです! ■ 佐藤智也(監督)コメント ゾンビとは何か? ゾンビが走るか走らないかは世代によって認識に差があると思いますが、自分にはやはりジョージ・A・ロメロ監督の「ゾンビ」(Dawn of the Dead,1978)の衝撃が大きかったです。死者が動き出して生者を襲う。それに対する生者側の様々な反応が「ゾンビ」には描かれていました。夫が生き返ったと喜び、抱きついて首を噛まれる女性。死んでいく同僚を見守り、ゾンビとして蘇った途端に撃ち殺すSWAT隊員。ハンティングのようにゾンビ狩りをする、ライフルを持った人々。ゾンビは生者の肉を求めて徘徊するだけの存在であり、その現象をどう解釈するかは生者の側に委ねられていました。「親しい人がゾンビになった時にあなたはどうしますか?」という問いが常に生者に投げかけられているのです。 ■ 塩田時敏(映画評論家)コメント ゾンビはもはやホラーにあらず。時代劇や西部劇、あるいはロマンポルノのように、一定の描写があれば何でも描ける映画の無限の大地。 (c)ARGO PICTURES/ MAREHITO PRODUCTION