大谷翔平の名前が出てこない…闘病と老いの中で小倉智昭が貫く“我流人生” 別居で“老々介護”続ける妻への感謝も明かす
現在、腎盂ガンの闘病中の小倉智昭さんが、現在の生活やルーティン、年を取って思うことについてユーモアたっぷりの"小倉節"で紹介。 【写真】"老々介護"する妻への感謝を語る小倉智昭の写真を見る 小倉さんの趣味のコレクションがたくさん詰まった自宅で、2カ所で"老々介護"をしている妻への感謝を明かしました。
<小倉智昭「最後まで自分の好きなものに囲まれて生きていけるように」改築した自宅と日々のルーティン>
――小倉さんの「好き」や趣味が詰まったご自宅、通称「小倉ベース」には、壁一面にCDやDVD、見事なコレクションが並んでいます。 年を取ったら、余生をゆっくり好きなことに時間を費やしてって思っていたんです。でも、体が弱くなって病院に通うようになって、自分の残された時間がどのぐらいなのかと考えるようになると、そっちに目が向かなくなるっていうことがある。 だからね、「年を取ってからこれをやりましょう」って思ってる人は、絶対に年を取る前にやったほうがいい。お金も老後のためにっていうよりも、若い時や使える時に使った方が僕はいいと思う。残すなんていうことは考えないで、若いうちに遊ばないと。年を取ると、僕みたいに目は見えづらくなってくるし、耳は聞こえにくくなってくるし。もう眼鏡の度数なんか毎月のようにどんどん変わるんだから(笑)。 最後まで自分の好きなものに囲まれて生きていけるようにと、カミさんの協力もあってこういう家を建てたけれど、結局カミさんが住むスペースがなくなっちゃって。ここに住んでいたカミさんの母親と一緒に実家のほうに戻って、母親と僕の老々介護を2カ所でやってくれているんです。 「ありがたいな」って思うから、なるべく家のことは自分でやろうと思ってさ。でも、頑張っちゃうとやっぱり体がきついから、家のことをやって疲れたら椅子に座ってドラマを見たり、音楽を聴いたりする時間にあてていて、その他のことまでする余裕がないんですよね。 ――家のことをご自分でされるということですが、生活のルーティンはありますか? ルーティンはちゃんとありますよ。カミさんは朝10時頃に来るから、必ず6時半には起きて、ゴミ捨てに行かないといけない。週に5日間、捨てるゴミの種類が違うんですよ。起きてごみ捨てをするのがその日の始まりで、食事を作って食べて、薬を飲んで、それから「さあ何やろうかな」となる。 でも、これまた「病院の日」ってのが多いわけ。ちょっと遠い病院に通っているから、通院日は朝6時に起きる。それが月に7、8回で、近所のホームドクターのところにも週に1回ぐらい行く。だから、仕事のスケジュールを入れるほうも大変ですよ。病院って書いてあるところを避けて入れないといけない。それに、歩くのも疲れちゃって大変だから、仕事は座ってやれるラジオや講演になる。 いまだにラジオはレギュラーでやってほしいとか、週に1回でもやってほしいと言っていただけてありがたいけれども、いつ病気で倒れるかわからないから。ちょっと今はもうレギュラー仕事の保証はできないよね。 ――トークはキレキレで、軽快な"小倉節"は健在です。 そういう意味では、77歳でもまだまだやれるとは思うんですよ。しかし、物忘れがひどくなった!1日に2回ぐらい、「あれ?何だっけ?」っていうことがある。 ――2回で済んでいるところがすごいと思います。 「小倉さんでも忘れるようになっちゃうのか」と言われてますよ。この前、もう最悪だと思ったのはね、カミさんと一緒に病院に行って待合室で“ある人の名前”を思い出せなくなっちゃって、さすがに大きな声で聞けないから、カミさんに小声で「ねえねえ、あのメジャーで活躍してる彼、名前なんつったっけ?」って。そしたらカミさんが、「大谷翔平選手のこと?あなたそんなことも忘れちゃったの!?」ってびっくりしてた(笑)。 でもさ、突然忘れちゃうんだよな。「いいな」と思う俳優さんを見つけると、すぐその人の作品を探して見ているのに、その俳優さんの名前を忘れるんだよね。大好きな小芝風花さんの名前も出てこなくなっちゃう時がある。 ――他に、注目されている俳優はいらっしゃいますか? 最近は、出口夏希さんと河合優実さん。この2人はいいね、今すごく好きなの。でも名前を忘れるんだよ(笑)。同世代の人と話してると、「あれ!ほら!あれの!」「わかった、あれだろ、あれ!」みたいな会話になって、もうほとんど落語みたいになっちゃう。でも、こういう話をしたほうがラジオなんかではウケるんだよね(笑)。
めざましmedia編集部