ドラマ『コールミー・バイ・ノーネーム』ロケ地にインスパイアされたストーリーに注目!/脚本家・松ケ迫美貴インタビュー
―大学や水族館はどのようにしてロケ地を絞っていったのでしょうか? 松ケ迫「枝監督と話し合う中で“引きで撮った時に綺麗に映る場所がいいよね”という話になって。水族館もいくつか候補があったのですが、一枚絵で映えるような場所がいいということで「新江ノ島水族館」に決まりました。撮影場所が決まった後、台詞内に入っている魚が水族館にいないという事実が発覚し台詞を変えたことも(笑)。あとは写真を見せてもらいながら“ここだったらこういう風になるのかな?”と想像しながら書いていました。江の島にも行くと聞いたのでデートシーンを入れましょうという話にもなって。二人が通う大学は日本大学船橋キャンパスがロケ地です。赤煉瓦の建築やコンクリート打ちっぱなしの建築など様々な建物で構成されていたので、それなら移動しながら撮った方がいいかもねという話になりいい画が撮れそうなところにどんどん行ってもらいました。作品の動きをつけるきっかけになったと思っています。」 ―ロケ地の細部にもこだわった松ケ迫さんのデビュー作、とても楽しみです!最後に松ケ迫さん自身の今後の展望を教えてください。 松ケ迫「今回原作小説のあるドラマを書かせていただいてとても勉強になりました。実際にやってみると「連ドラのストーリーを考えるのはすごく大変な作業なのだな」と感じて。だからこそ、オリジナルで連ドラを書けるようになりたいというのが今の目標になりましたね。いつか複雑で見応えのあるオリジナルストーリーを書いてみたいです。そしてゆくゆくはまた小説にも挑戦出来たらいいなと思っています。」 ―ありがとうございました!
ドラマ『コールミー・バイ・ノーネーム』
1月9日(木)スタート毎週木曜24:59~ 原作:斜線堂有紀「コールミー・バイ・ノーネーム」(星海社FICTIONS) 出演:工藤美桜、尾碕真花 / 中井友望、三原羽衣 /さとう珠緒 /橋本涼 監督:枝優花 脚本:松ケ迫美貴
<インタビュイー>松ケ迫美貴さん
学生時代より小説を執筆。その後、新人シナリオコンクールにて2年連続でファイナリストに残ると翌年の第33回新人シナリオコンクールでは『奇形のラスカ』で特別賞 大伴昌司賞 佳作を受賞。本作『コールミー・バイ・ノーネーム』がドラマ脚本デビュー作となる。