冬支度 弘前公園の風物詩「頭飾り」今年は?/寒風に揺れる“柿すだれ” 青森県弘前市・南部町
RAB青森放送
冬の訪れを感じる地域の話題です。 弘前公園では雪の重みから樹木を守る「雪囲い」と「雪吊り」の作業が始まりました。 今日から本格的に始まった弘前公園の冬支度。 毎年およそ70センチの雪が積もるため、イチイやツツジなどおよそ3万本の背の低い木は「雪囲い」が行われます。 市の職員たちが高さ5メートルの骨組みにヒバの板を屋根のように取り付けていました。 また松などおよそ40本は「雪吊り」が行われます。 支柱の先に施されているのは縄で編んだ「頭飾り」。 趣向を凝らしたさまざまな飾りが目を楽しませてくれいる冬の風物詩で、今年は門松や金魚ねぷたなどが飾り付けられています。 ★弘前市公園緑地課 橋場真紀子さん 「庭園文化をきちんと伝えていくということもありますので、弘前公園に冬の間訪れていただいた方にこの庭園の美しさを楽しんでいただければと思っています」 雪囲いと雪吊りの作業は来月上旬まで行われます。
寒風に揺れる柿すだれ 特産の妙丹干し柿づくり
まるで“すだれ”のようにつり下げられ、風に揺れているのは4万個の柿です。 干し柿づくりが盛んに行われているのは南部町鳥舌内にある大向光嘉さんの作業場です。 使うのは小ぶりで種がない特産の妙丹柿。 皮を専用の機械でむき、串に刺して吊り紐にくくりつけていきます。 およそ40日間、寒風にさらすと渋みが抜けて甘みを凝縮した干し柿になります。 妙丹柿は江戸時代に参勤交代で伝わったとされ、冬場の糧や収入源として干し柿が地域に根付きました。 今年は夏の暑さで小粒傾向でしたが、収量は平年並みで質はよいということです。 ★生産者 大向光嘉さん 「これからの寒さが厳しければ結構色が良いので品質のよいものができると思います」 干し柿は年明けの1月下旬ごろから地元の産直施設や県内のスーパーなどに並ぶほか、南部町ではふるさと納税の返礼品にもなっています。