【日本ハム】野村佑希が待望の今季1号…18試合61打席目「期待に応えたい思いでやっています」
◆パ・リーグ ロッテ4―3日本ハム(19日・ZOZOマリンスタジアム) 日本ハムの野村佑希内野手(23)が、今季出場18試合・61打席目で待望の1号アーチを放った。 2点を追う7回1死。好投を続けていたロッテ・小島の直球を、長距離砲ならではの美しい放物線で左翼席へ運んだ。「前の打席(4回2死一、二塁)にチャンスで打ち取られたので、全集中で打席に入りました」と、リベンジ成功の一発を喜んだ。 しかし、続く8回の打席では、同点に追いついてなお2死満塁の絶好機に、フルカウントから沢村の内角直球に力負けして一邪飛。試合もサヨナラ負けに終わっただけに、「(本塁打が)勝ちにつながっていない。もう一本出ていたら勝っていた」と、笑顔全開とはいかなかった。 プロ6年目の今季は、開幕スタメンも不振で、4月12日に2軍落ち。5月6日に再昇格後も、持ち前の長打力を発揮できずにいた。 トンネル脱出へ、自宅ではメジャーの大砲・マチャド(パドレス)らのホームラン映像をネット動画で研究。「他にも近藤さん(ソフトバンク)や浅村さん(楽天)、それこそマンチュー(万波)も見たりもする」と、好打者のスイングを参考にイメージを膨らませてきた。ようやく飛び出した一発に「いいポイントで打てたのはプラスかな」と前を向いた。 前日は1番で起用して刺激を与えた新庄監督は「その次(の打席)に何とか、満塁でね。あそこでヒットが1本出ていたら、さらに乗っていた」と、さらなる上昇を期待。未完の大砲は「使ってもらっているので、期待に応えたいという思いでやっています」と、力強く言い切った。 (星野 和明)
報知新聞社