小浜市長選、新人の杉本和範氏が初当選 現職の松崎晃治氏破る
任期満了に伴う福井県小浜市長選は7月21日投開票され、無所属新人で前市議の杉本和範氏(44)=堀屋敷=が8291票を獲得し、初当選を果たした。5選を目指した無所属現職の松崎晃治氏(66)=生玉=を990票差で下した。16年ぶりの新市長誕生で県内9市で最年少の首長となった。 20年ぶりの選挙戦となった今回の投票率は68・02%で、前回を9・44ポイント下回った。 同市酒井の選挙事務所に詰めていた杉本氏は午後9時50分ごろ当選確実が報じられると支援者と喜びを分かち合い、「皆さんの意見を私に届けてください。一つ一つの市民の声を大切に、小浜の未来を先頭に立ってつくっていきます」と力強く決意を述べた。 杉本氏は「みんなが潤う新しい小浜へ」をスローガンに、市をあげた地域資源のブランド化推進を主張。ふるさと納税強化などによる中長期的な財政改革、若者の流出対策による人口減対策を訴えた。市長選立候補の意向を固めた1月からつじ立ちを始めると、市民目線での行政運営をアピールし、徐々に支持を広げていった。 松崎氏は北陸新幹線の小浜・京都ルート早期実現に加え、子育て支援策や企業誘致など4期16年の実績を訴えたが、及ばなかった。