『X-MEN』歴代シリーズ作品ランキング ― 新作『デッドプール&ウルヴァリン』は何位?
2位:『X-MEN:フューチャー&パスト』(2014年)
『アベンジャーズ』がスーパーヒーロー映画の規模を変えた後、フォックスは『X-MEN』シリーズをより大きな存在にする必要があった。好評を博した『ファースト・ジェネレーション』の興行収入は控えめで、2011年の時点では続編は保証されていなかった。そこで、『X-MEN』で最も人気のあるストーリーの1つである「デイズ・オブ・フューチャーパスト」(’81)が映画化されることとなった。 「フューチャー&パスト」は、「ファースト・ジェネレーション」の続編である一方で、新旧キャストを集結させることで、「ファイナル ディシジョン」の続編にもなった。ミュータントがロボットのセンチネルに追われるディストピアの未来で、X-MENは過去を変えることで自分たちの未来を変える最後の努力をする。 ここで興味深いのは、ミスティーク(ローレンス)が2人の男性に追跡されるが、未来の運命は結局、彼女の自由意志と行動にかかっているということだ。これは、2000年のシリーズ開始時には言葉を発しないセクシーな手下的存在だったミスティークにとって、非常に独創的な進展となっている。さらに、クイックシルバー(エヴァン・ピーターズ)の印象的な場面、時を超えたエグゼビア同士の会話、未来でのセンチネルとの戦いなども見どころだ。 多くの人々が、本作をシリーズの完璧な終わり方だと考えるのも理解できる。
1位:『LOGAN/ローガン』(2017年)
ハリウッド・リポーターが選ぶシリーズ最高傑作は『LOGAN/ローガン』(2017年)! ジェームズ・マンゴールド監督は、2000年の『X-メン』で初登場したウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)の物語に終止符を打ち、最高の作品の1つを作り上げた。『LOGAN/ローガン』は、マーク・ミラーとスティーブ・マクニーブンの原作「オールド・マン・ローガン」からインスピレーションを得た作品となっている。 テレパシー能力を制御できなくなった高齢のエグゼビア(スチュワート)を世話しているローガン/ウルヴァリン。ローガンは研究所で作られ、生物学的な娘である少女ローラ(ダフネ・キーン)を守るよう任務を課され、3人は「エデン」と呼ばれる難民キャンプに向かって旅に出ることになる。 『LOGAN/ローガン』は、自分自身と向き合い、自ら作り上げたレガシーとともに生き、そして死ぬことを学ぶ映画だ。ローガンは本作で、自分自身の2つの鏡と向き合うことを強いられる。ローラはローガンの最良の部分、つまり彼の心を尊重する一方で、人間性のないローガンのクローンであるX-24は、彼の最も残虐かつ最も恐れる側面となっている。 コミックシリーズの派手さや、原作には忠実ではないかもしれない。しかし、キャラクター研究として機能し、堂々と暗い調子で物語の幕を閉じている。結果として、単に優れたコミック映画というだけでなく、全体として傑作となっている。 ※本記事は英語の記事から抄訳・編集しました。翻訳/和田 萌
一気見におススメ、11作品セット
大人気マーベル・ヒーロー「X-MEN」シリーズ。 ミュータント集団X-MENの戦いを描く『X-MEN』『X-MEN2』『X-MEN:ファイナル・ディシジョン』。 若き日のプロフェッサーとマグニートーの出会いと決別を描く『ファースト・ジェネレーション』『フューチャー&パスト』『アポカリプス』『ダーク・フェニックス』。 孤高のヒーローの生き様を描く『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』『ウルヴァリン:SAMURAI』『ローガン』。 そして、話題の衝撃作『ニュー・ミュータント』。これら全11作品があなたのコレクションに。