南海、大阪「通天閣」を子会社化 ブランド力で地域観光を発展
南海電気鉄道は4日、大阪・新世界の観光名所「通天閣」を運営する通天閣観光の発行済み株式70.8%を取得し、子会社化すると発表した。南海は通天閣に近い新今宮駅と難波駅との間で「グレーターなんば」構想を掲げ、沿線開発を進めている。通天閣のブランド力を生かし、長期的な地域観光の発展につなげる。 鉄道乗車券と通天閣入場券のセット販売の検討や、人材交流などを進める。 記者会見で通天閣観光の高井隆光社長は2025年大阪・関西万博後を見据えた次の一手として南海グループ入りが「ベストな回答だ」と話した。 通天閣は初代が1912年に開業。56年に現在の2代目通天閣が再建された。