阪神小幡竜平（2024年9月11日撮影）

＜みやざきフェニックス・リーグ：阪神4－0巨人＞◇20日◇宮崎・アイビー 　来季の遊撃レギュラーを狙う阪神小幡竜平内野手（24）が豪快な1発でアピールした。 　フェニックスリーグ巨人戦で6回2死の第3打席。巨人園田の初球111キロカーブを思い切って、すくい上げた。打球は右翼へ高々と上がり、そのままスタンドイン。「ライトフライだった」と謙遜しつつ「真っすぐを打ちにいきながらのカーブだったので。結果的には良かった」と手応えも口にした。 　現在掲げるテーマの1つが「速球を強く打つ」。1、2打席目は先発右腕の京本にカーブを多投された。速球と組み合わされた配球で空振り三振、左飛と凡退。「もうちょっと強いスイングができたらとは感じました。追い込まれた中でも当てに行かずに、しっかり振れたら」。3打数1安打の好結果にも、凡退した2打席により目を向けた。 　17、18日の2日間は藤川新監督が直々に宮崎で視察。帰阪後も「帰っても見ていると思うので。アピールするだけ」と変わらず気を引き締めていた。貴重な実戦機会となる現在は「ずっと課題」と語る打撃面を重視して取り組む。左太もも裏の肉離れの影響で途中離脱を余儀なくされた今季。打力アップで来季は巻き返す。【波部俊之介】