タイの赤ちゃんカバ、世界的人気に 空前の〝フィーバー〟 園長が明かした悩み「わざと起こせば…」罰則も
ムーデンへのストレス行為に罰則
シラチャは日本企業の工場が集まるエリアで、日本人学校もあります。最近は、「ムーデンフィーバー」を受けて日本人駐在員の親子連れも数多く訪れるようになったそうです。9月14~15日の土日には、普段はやらない入場制限を実施しなければならなくなり、数百メートルの行列ができたそうです。 コロナ禍では、感染予防措置のため、カオキアオ動物園も営業できない時期が続きました。園では雇用を維持するため、皆で給与水準を引き下げるなどしてしのいだといいます。園長のナロンウィットさんは「お客さんがたくさん来てくれることは、本当にうれしいこと」と話します。園はムーデンのぬいぐるみや、イラストをあしらったシャツなどを売り出す予定です。 人気が高まるにつれて、悩みも増えています。 「わざと大きな音をたてて起こしたら、5千バーツ(約2万1千円)。物を投げ入れたら、1万バーツ(約4万3千円)です」 ムーデンの公開エリアでは、常に係員が巡回し、法律に基づく罰則を周知しています。ムーデンの誕生後、寝ているムーデンを起こそうと水をかけたり、物を投げ入れたりする行為が目立つようになりました。園は対策のため、監視カメラも設置したそうです。 園長のナロンウィットさんは「静かに、騒がず見てほしい。動物の暮らしを妨げないよう気をつけて」と話します。