出場停止が影響? Jリーグ優勝・降格争い
好調維持する3位C大阪の課題はケガ人の多さ。直近では玉田、田代、楠神らがケガを抱えている。そして扇原が警告1枚で2試合出場停止になるなど、ファウルにも細心の注意が必要か。一方、エジミウソンが調子を上げており、怖い存在となりそう。 4位福岡も札幌相手に劇的勝利を収め、調子は上向き。腰痛で離脱している濱田が戻れば、ほぼベストメンバーが揃う。東京V、C大阪、千葉との3連戦が昇格への最大の試練か。 5位東京Vは10試合中6試合が昇格プレーオフを争う10位以内のチームとの対戦。戦い方次第では大きく順位を落とすことも予想されるだけに、一戦必勝といきたい。ダークホースは、ここ8試合負けなしで4失点と安定した守備を誇り、補強選手も機能している6位愛媛。既に大宮、磐田、C大阪との戦いを終えており、残りは福岡を除くと現在自分たちより下位にいるチームばかり。慢心せず戦えばプレーオフ進出も可能だ。
プレーオフ圏内争い
6位までのプレーオフ圏内に食い込むためにも負けられないのが7位長崎以下のチーム。長崎は累積リーチの選手が多く存在し、戦力維持が課題。さらに深刻なのは得点力不足で、上位進出する上でも克服しなければならない最大の難点だ。千葉も同様に累積リーチ多数、そして谷澤、ペチュニク、パウリーニョらは次の出場停止試合数が複数なだけに、失速につながりかねない。ケガ人を多数抱え得点増が必須の金沢に対し、累積・ケガ人がいない北九州は今後の戦績次第ではプレーオフ圏も見えてきそう。
降格争い
上位との試合数を多く残す21位栃木(6試合)、22位大分(5試合)の勝点上積みは非常に厳しく見える。さらに大分は累積警告でリーチ選手を主力に多く抱え、降格を争うチームとの試合も少ない。 一方の降格圏を免れているチームでは、京都が6戦負けなしで復調気味。下位対決も3戦あり降格回避の可能性十分。水戸は勝点差4の余裕があるものの上位との対戦も多く、岐阜・京都との直接対決を制することができるか。 そこで降格圏争いに巻き込まれそうなのが勝点差1の20位岐阜。DF陣を支える阿部が2試合出場停止、ヘニキ、岡根もそれぞれあと2枚の警告で2試合出出場停止となってしまう。正念場を迎える残り10試合、不必要なファウルがチームの今後を左右することは十分あり得る。 (株)日刊編集センター