サヨナラ打を放った大谷翔平（ＡＰ）

◆米大リーグ　ドジャース３ｘ―２レッズ＝延長１０回＝（１９日・米カリフォルニア州ロサンゼルス＝ドジャースタジアム） 【動画】大谷翔平が右翼にサヨナラ打！ナインにはもみくちゃに… 　ナ・リーグ西地区首位のドジャースが同中地区４位のレッズにサヨナラ勝ちで３連勝。「２番・ＤＨ」でフル出場した大谷翔平投手（２９）が２―２の延長１０回２死一、二塁で右翼にサヨナラ打を放った。サヨナラ打はエンゼルス時代の２０年９月４日（同５日）のアストロズ戦以来４年ぶり。ナインに水をかけられるなどもみくちゃにされた。 　大谷は「単打でいいので何とかヒットで終わらせたいと思ったのでいい形で終われてよかったなと思います」とうなずき、チームの３連勝についても「（レッズ４連戦で）初戦落としているので、そのあといい野球が出来ているのでそこはいいんじゃないかなと思います」と喜んだ。無死二塁から始まるタイブレークの延長１０回表をバンダが無失点で抑えたことを「攻撃にいい流れを持って来てくれたと思うし素晴らしいピッチングだったと思います」と感謝し、昨季３７セーブの右腕・ディアスからの一打を「（ディアスは）独特な球筋なので何とか食らいつくイメージでなんとかバットに当てたいと思っていた」と振り返った。 　この日まで今季１５試合で打率３割８分６厘と好相性のデーゲーム。大谷の初回１死の第１打席は、レ軍先発・グリーンの９８・８マイル（約１５９キロ）直球に空振り三振に倒れた。３回２死一塁の第２打席は左飛。５回２死二塁の第３打席は投球が左足をかすめる死球で２試合ぶりの出塁。死球は移籍後初めてだった。 　８回先頭の第４打席は３番手左腕・モルから一塁内野安打を放ち、２試合ぶりのヒットとした。一塁ベースカバーに入った投手との競争を快足で制し、一塁を駆け抜けたところで審判とぶつかりそうになったが、見事な身のこなしで衝突を避けた。 　前日１８日（同１９日）の同戦ではベッツが休養で今季初の欠場。打順が繰り上がり、大谷はエンゼルス時代の昨年７月８日（同９日）の敵地・ドジャース戦以来となる１番に座った。しかし、メジャー通算７本目の先頭打者弾をかけた初回先頭で三ゴロに倒れるなど４打数無安打。自身８試合ぶりの出塁なしに終わり、小休止となっていたがやはり主役はこの男だった。