次世代モビリティの革新者、テスラ モデル 3も『トミカ』に仲間入り!
発売から50年以上、半世紀を超えて支持される国産ダイキャストミニカーのスタンダードである『トミカ』と、自動車メディアとして戦前からの長い歴史を持つ『モーターファン』とのコラボレーションでお届けするトミカと実車の連載オールカタログ。あの『トミカ』の実車はどんなクルマ? / トミカ × リアルカー オールカタログ No.98 テスラ モデル 3 それまでの『No.98 大型人員輸送車』に代わって2024年12月の第3土曜日に『トミカ』に加わったのが『No.98 テスラ モデル 3』です。テスラ モデル3は、電気自動車(EV)の可能性を大衆に広めた画期的なモデルで、2016年の発表以来、未来的なデザイン、高性能なパフォーマンス、安全性能、そして最先端の自動運転技術を融合した一台として注目されてきました。その魅力は、電気自動車=EVとしての環境性能や経済性の高さだけに留まらず、自動車そのものの楽しさを再発見した点にあると言われています。 モデル3の外観は、シンプルかつ力強いデザインが特徴です。フロントにはグリルレスのクリーンなフェイスが採用され、空力性能を重視した流れるようなボディラインが印象的です。このデザインにより、Cd値0.23という空気抵抗の低さが実現されています。また、LEDライトが車両の前後を彩り、洗練された近未来的な印象を強調しています。 リヤエンドのリフトバック・スタイルは、美しいフォルムと実用性を両立しており、内装ではミニマリズムの極みと呼べるシンプルでクリーンなデザインが目を引きます。15インチの大型タッチスクリーンを中心としたフラットなダッシュボードにより運転席からの視界は広く、アナログメーターを排したことによってドライバーの視線移動量が減らされ、運転に集中できる設計となっています。キャビン内には高品質な素材が使用されており、人間工学に基づいたシートが長時間のドライブでも快適な座り心地を提供します。また、天井から後部にかけて広がるガラスルーフは、開放感を演出すると同時に、自然光や夜空を楽しむことができ、最新のクライメートコントロールシステムがキャビン内を快適な温度に保つことで、静かな環境を提供します。 さらに、モデル3のボディは軽量化と剛性を両立させるため、アルミニウムと高張力鋼を組み合わせたハイブリッド構造が採用されています。特にアルミニウムを多用することで車両重量を抑えつつ、高張力鋼が衝突時のエネルギー吸収とキャビンの保護を実現しており、この構造は安全性と走行性能の向上に寄与しています。また、バッテリーを車両の床下に配置することで剛性をさらに高め、車内スペースの最大化にも貢献しています。 モデル3にはRWD(スタンダード)、ロングレンジ、パフォーマンスの3つのグレードが用意され、それぞれが異なる性能と特徴を備えています。RWDは文字通り後輪駆動(RWD)を採用し、日常的な使用に最適な性能を備え、航続距離は573km(WLTP基準)を誇ります。一方、ロングレンジは全輪駆動(AWD)を採用し、航続距離が706kmに達するほか、天候や路面条件に関わらず安定した走行性能を発揮します。さらに、パフォーマンスモデルでは全輪駆動と専用チューニングによる圧倒的な加速性能を提供し、0-100km/hをわずか3.1秒で達成すると同時に、航続距離は610kmを誇ります(いずれの数値も2024年12月現在)。これらすべてのグレードにおいて、EVならではのスムーズで静かな走行体験が提供されています。 また、充電性能においてもテスラ独自の充電器であるスーパーチャージャーを活用することにより、短時間での充電が可能となっています。スーパーチャージャーを利用すれば、モデル 3は僅か15分で282kmを走れる分の充電が可能であり(2024年12月現在)、この充電器のネットワークを効率的に利用すれば、長距離旅行の利便性は大幅に向上します。さらに、自宅でも容易に充電を行なうことができ、日常の使用に柔軟に対応する設計となっています。 一方で、モデル 3は安全性能にも優れており、緊急ブレーキや車線逸脱警報、衝突回避支援機能などが標準装備されています。これらの機能により、Euro NCAPやNHTSAといった衝突試験で最高評価を獲得しています。また、自動運転機能のオートパイロットは、高速道路での速度調整や車線維持、駐車支援などを可能にし、オプションで追加できるフルセルフドライビング機能では、信号や停止標識の認識、自動経路案内など、より高度な自動運転が実現されています。 そして、モデル3はテスラの持続可能なモビリティへのコミットメントを体現する車両として、EV市場の成長に大きく寄与しています。その革新的なデザインと性能はドライバーに深い感銘を与え、EVが単なる実用性だけでなく、楽しさを提供する存在であることを印象付けることでしょう。モデル 3は自動車業界全体の進化を加速させ、次世代のモビリティを象徴する一台に位置付けられています。 『トミカ』の『No.98 テスラ モデル 3』が、果たして3種類のうちのどのグレードをモデル化したのかは、実車も見分けがつけ難いため定かではありませんが、カタログ写真では白いボディはRWDの広報車両に用いられていますので、RWDを手本にしたのではないかと思われますが、特定はあまり意味がありません。『トミカ』では、すべてのグレードに共通のシンプルかつ力強いデザインがよく再現されています。実車の話題性から考えれば「ようやく登場」の観がありますが、いまだEVのトップランナーとして知られるテスラ モデル 3を、あなたのコレクションに加えてみてはいかがでしょうか? ■テスラ モデル 3 RWD主要諸元(『トミカ』でモデル化された車両とは必ずしも一致しません) 全長×全幅×全高(mm):4720×1850×1440 ホイールベース(mm):2875 トレッド(前後・mm) : 1584 車両重量(kg):1780 モーター形式: 水冷交流同期式 最高出力:208kW(283ps) 最大トルク:350Nm(35.7kgm) トランスミッション:電気式CVT サスペンション(前/後) :ダブルウィッシュボーン/マルチリンク ブレーキ(前後) :ディスク タイヤ:(前後) : 235/40R19 ■毎月第3土曜日はトミカの日! 毎月第3土曜日は新しいトミカの発売日です。2024年12月の第3土曜日には、上でお伝えしているように、それまでの『No.98 大型人員輸送車』に代わって『No.98 テスラ モデル 3』が登場します。『No.98 テスラ モデル 3』には、初回出荷のみの特別仕様(特別色)もあります。また、それまでの『No.31 トヨタ カムリ スポーツ 覆面パトロールカー』に代わって『No.31 UDトラックス クオン』が登場します。
MotorFan編集部