オランダ大使が「アンネ・フランク展」を視察 /東京
オランダの駐日大使が7日、東京都杉並区の区立中央図書館を訪問し、同館で開かれている「アンネ・ フランク展」を視察した。今年2月、都内の図書館や書店でアンネに関する本が破られる事件が発生。杉並区でも大きな被害を受けたが、オランダや全国各地から書籍やメッセージなどの寄贈が相次いでおり、温かい支援の輪が広がっている。 2月の事件では、杉並区では11館で121冊の被害を受けた。これを知ったアンネ・フランク・ハウス財団(オランダ・アムステルダム)の関係者が3月、同館を訪問。財団が発行する図録やアンネ一家の隠れ家のミニチュアハウスを寄贈した。このほか全国からも平和を願うメッセージやアンネの関連書籍が次々と寄せられ、計182 冊に上った。 区によると、オランダ大使館の訪問団はラーディンク・ファン・フォレンホーヴェン特命全権大使ら5人。視察した後、杉並区の井出隆安教育長との懇談し、同大使は「改めてアンネの思いが大切にされていることを知りました。このような展示をしてもらい、感謝の気持ちでいっばいです」と話したという。中央図書館のアンネ・フランク展は5月2日から始まっており、9月3日(水) まで。