軽量で薄手、オールマイティな「モンベル」の新作ウエア「EXライト サーマラップ パーカ」
アウトドアのブランドでは防寒着の中綿として、ダウンの他に化繊の機能素材(化繊綿)がよく使われる。今シーズンはアウトドア以外のブランドも化繊綿の機能に着目したウエアを次々に発売しており、そのメリットが広く認知されてきている。もはや、「あったかい=ダウン」と単純化できる時代ではない。
独自の機能性を誇る化繊綿「エクセロフト」を早くから防寒着に取り入れ、さらに進化させてきた「モンベル(mont-bell)」がこの秋冬シーズン、幅広く活用できる最新アイテムとして登場させた「EXライト サーマラップ パーカ(EX Light Thermalap Parka)」が知れば知るほどすごい。株式会社モンベル広報部の宝迫哲史さんに話を聞いた。
ダウンにはない使い勝手のよさを誇る化繊綿「ストレッチ エクセロフト」に注目!
軽量で薄手だが十分な強度を備え、適度な保温性と速乾性、ストレッチ性を持つこのパーカに袖を通してみたところ、とにかく着やすかった。独自の化繊綿「エクセロフト」を進化させ、伸縮性を持たせた「ストレッチ エクセロフト」を中綿に使用している。
「寒いときはダウンを着るもの、というイメージを強く持っている方も少なくありませんが、ダウンと化繊綿なら自分に合うのはどっち? とお店で相談される方もかなり増えてきました。ダウンと化繊綿には一長一短ありますが、機能素材『ストレッチ エクセロフト』を採用した『EXライト サーマラップ パーカ』はとても着心地がよく、ダウンと比べると動きやすいので、こちらを選ぶ方も多いです」
ダウンにもいろいろあるが総じて軽くて暖かい半面、水にぬれると保温性が大幅に下がる。そして、なかなか乾かないのが難点だ。天気が崩れて雨にぬれたり、階段や坂を登って汗をかいたまま着続けて羽毛が多くの水分を含むと、その日のうちに乾いて快適な着心地に戻ることは期待できない。その点、化繊綿なら水ぬれに強く、乾きやすい。
「冬でも運動してヒートアップすると汗をかいて不快ですよね。中綿そのものが速乾性に優れ、軽量で薄い『EXライト サーマラップ パーカ』はこまめに脱ぎ着するよりむしろ、着たままある程度の運動をしてもドライな着心地が続く仕様になっています。表地と裏地は薄くて強度があり、撥水性もあって、全体が水ぬれに強いのはダウンにない長所です。 『エクセロフト』や『ストレッチ エクセロフト』は軽量な化繊綿ですが、最高級のダウンはもっと軽量です。その代わり価格が比較的高くなります。運動強度に応じた脱ぎ着で汗冷えを防ぎ、天気が崩れた場合に防水ウエアと併用するなど、適切に扱えばダウンの軽量性と保温性が生かせます。一方、化繊綿ならそこまで細かく配慮しなくても、リーズナブルに軽量性・保温性・速乾性などが得られます」