ソフトウエア開発者はもういらない?…高い報酬の求人は減少傾向(海外)
高給の仕事を求める経験豊富な労働者と新卒者の課題
ザオは、テクノロジー業界のセンチメントが「弱い」とも指摘しており、その理由として「テクノロジー企業が新卒のソフトウェア開発者に高い賃金を提示してきたため、この十年間で新卒者がテクノロジー業界に殺到している」ことを挙げた。 「市場のトップにいる経験豊富なソフトウェア開発者に関しても、問題は仕事があるかどうかではなく、前職と同程度の給与を得られる仕事を見つけられるかどうかなのかもしれない。わずか数年前に高収入を得ていたソフトウェア開発者にとって、給与カットを受け入れるのは難しい」 学生が仕事を探すプラットフォーム「Handshake」のデータによると、ソフトウェア開発者やエンジニアに対する需要の低下が示されている。 同社のリサーチおよび教育インサイト担当シニアマネージャーであるランディ・タルノフスキ(Randy Tarnowski)が声明で述べたところによると、Handshakeのネットワーク上では、2023年6月から2024年5月における「ソフトウェア開発者・エンジニアの雇用は、前年同期比で29%減少した」という。 「2024年のコンピュータサイエンス専攻の卒業生の応募の大部分を占めた」のはソフトウェアエンジニア職ではあるものの、その割合は2023年から少しずつ低下しているとタルノフスキは述べている。 「2024年のコンピュータサイエンス専攻の卒業生は、データサイエンスやアナリスト、コンピュータハードウェア、情報セキュリティ、コンピュータシステムエンジニアリング、金融・投資アナリストなど、他の職種への応募が増えている」 バンカーは、堅調だが低調な雇用市場の中で就職先を決めようとしている人に対し、単にその瞬間の需要の状況を考えるのではなく、長期的な見通しを考えることを勧めている。つまり、以前ほど「派手」ではなく、それほど報酬も高くない業界があるかもしれないということだ。 しかし「一部の職種は輝きを失ったかもしれないが、それでも給与は依然として高く、長期的な見通しも良好だ」とバンカーは付け加えた。
Madison Hoff