鴨川のウェブサイトが1位に 全国広報コンの市部で総務大臣賞などダブルで受賞(千葉県)
全国の地方自治体の優れた広報紙やウェブサイトなどを表彰する「令和6年全国広報コンクール」で、鴨川市が「ウェブサイト市部」部門で全国1位の特選に選ばれ、総務大臣賞と読売新聞社賞をダブル受賞した。 同コンクールは、公益社団法人日本広報協会が主催。地方自治体の広報活動の向上などを目的に▽広報紙▽ウェブサイト▽広報写真▽映像▽広報企画――の5媒体10部門で作品を募った。ウェブサイトの市部には、77点がエントリーした。 同市のウェブサイトは、旧天津小湊町と旧鴨川市で平成9年に開設されたものが前身で、17年に両市町が新設合併した後は、新鴨川市として内容を充実、変更してきた。 令和2、3年度の大規模リニューアルで、文字サイズの変更やふりがな機能、読み上げ機能を標準仕様とし、障害者だけでなく「文字が見えづらくなった」「文字がかすむ」といった人にも見やすく、検索しやすいサイトになるよう工夫した。 近年のユーザー傾向を踏まえ、画面はスマホ、タブレットでも見やすいレスポンシブ仕様に。「風景写真を気軽に使用したい」という声に応え、誰でも申請なく写真をダウンロードできる「フォトバンク」、イベント開催のカウントダウン、市民の顔写真が1分ごとに切り替わる「まちかどフォト(市民時計)」を導入した。 さらに4年度にも見直しを行い、全ページに「検索ボタン」を常に表示。「情報を探す」のコンテンツに説明文を追加し、申請や手続き簡単検索といった「便利なサービス」を分かりやすいデザインに変更するなどした。 担当の熊切優子広報広聴係長は「リニューアルしたときはコロナ禍で、正確な情報をもっと迅速に発信できないか、鴨川を楽しめる情報を発信できないか」と考えたという。 意識したのは「単なる行政のサイトではなく、遠隔地でも観光地の鴨川を楽しめること」。トップページに美しい写真を配置し「おもてなし」を表現する他、360度パノラマビュー、ドローンの空撮動画なども組み入れた。 また、地元向けの「皆さんが主役です」というコンテンツでは、「地域に誇りを持ってもらいたい」と、地域の輝いている人物やニュースなどを積極的に、クローズアップしている。 熊切係長は「受賞は、取り組みが評価されたと考えている。引き続き、親しみやすい、探しやすいホームページづくりに取り組んでいきたい」と話している。