巨人からドラフト1位指名を受け、巨人の帽子をかぶり写真に納まる花咲徳栄・石塚（撮影・水谷京裕）

　巨人阿部慎之助監督（45）が外れ1位で指名した花咲徳栄・石塚裕惺内野手（3年）に“生え抜きスター”を重ねた。U18侍ジャパンの4番を打つ大型遊撃手に「将来は坂本勇人みたいな選手になってほしいと思っていた」と期待。4球団競合となった関大・金丸は外れたが石塚は西武と競合となるも引き当てた。 【写真】花咲徳栄・石塚の交渉権を獲得し、喜ぶ巨人阿部監督（右） 　今夏から獲得への思いを寄せていた。「夏の予選をたまたま見ていたんだけど、野球をしている姿勢が素晴らしいし、負けん気の強さもテレビからでも感じた。格が違うなと思っていた」と高評価。高校生の内野手の1位指名は14年岡本和以来10年ぶりとなる。「今はいろんなことに恵まれていて体が出来上がっている子も多い。早く1軍の戦力になってほしい」と即戦力と相違はない。競合のくじは22年は浅野、23年は西舘と2連勝中だったが3連勝とはならなかったが、引けを取らない逸材を指名した。 　▽巨人水野スカウト部長　もし（金丸を）外した場合は（石塚に）いこうと決めていた。将来的にやってくれる選手だと評価していた。（上位3人が内野手は）二遊間を厚めにしたいという現場の意見があった。流れの中で誰が残っていくかというのは読みづらかったから難しかったが、その中で満足いく指名ができた。金丸は当てられなかったが、それ以外は狙っていたとおりにいけた。