【DEEP】元谷友貴「強度の高い練習が動きに出ている」×平松翔「今までにないスタイルにビックリすると思う」=5月3日・後楽園
2024年5月3日(金・祝)東京・後楽園ホールにて開催される『DEEP 119 IMPACT』に向けて、2日13時より前日計量が行われ、全選手がパスした。 【写真】ATTで堀口恭司、牛久絢太郎らと練習する元谷 メインでは、元谷友貴(アメリカン・トップチーム)と「DEEPバンタム級王座決定戦」で対戦予定だった福田龍彌が負傷欠場。代わりに、5月26日のニューピアホール大会で石塚晃一と対戦予定だった平松翔(THE BLACKBELT JAPAN)がスライド参戦し、64kg契約で元谷と対戦することになった。 前日計量では、元谷が63.95kg、平松が63.85kgでパス。 元谷は「しっかり勝って、KOか一本でメインを盛り上げます」とコメント。対する平松は「みんな元谷選手が勝つと思っていると思いますが、全部引っくり返します」と番狂わせを予告した。 計量後のそれぞれの個別取材では、石川県加賀市出身の元谷が、元旦の能登半島地震に遭ってから、アメリカントップチーム(ATT)でのファイトキャンプに至った経緯を「 加賀市でも結構、揺れました。1月、2月は余震が多かったのですが、3月には落ち着いてきたので離れられるなと思い、試合前のATT合宿に行くことが出来ました」と説明した。 ATTでの成果は、試合に向けたプランと強豪選手たちの練習だったという。 「ATTで3、4週間仕上げて、強い選手たちに揉まれてきたので、いい強度で練習できたので、試合感覚に近くて動きも良く、いい試合が出来ると思います」と、高い強度の練習環境が自身の動きに好影響を与えていると語る。 福田の負傷欠場により、対戦相手がサウスポーからオーソドックス構えに変わったが、「ATTで作ってきたことは全然違うんですけど、今までオーソドックスとやってきた経験、それに日本でも練習仲間がオーソドックスが多かったので、そこで何かが変わることもなく、今まで自分のやってきたことを出せば問題ないかなと思っています」と、現地で作った対策は変更となったものの、やってきたことが出せれば問題なく戦えるとした。 プロMMA6勝4敗、4KO・TKOをマークする強打のストライカーが相手となり、「試合が決まって動画を見て、KOがすごい1発がある。極めて勝ってもいるし、すごく勢いのある若手でいい選手だなと思います」と平松を評するが、「メインらしく、KOか一本で勝ちます」と、RIZINから半年ぶりのDEEP復帰戦に意気込みを示した。 ◆平松「扇久保さんや太田さんは『行けるよ』と」 一方、5月26日のニューピアホール大会で石塚晃一と対戦予定だった平松は、元谷戦を「断る理由はなかった」と語る。 「先週の火曜日に対戦相手の変更を聞いたのですが、最初に鶴屋(浩・BBJ代表)さんから電話で聞かれたときは、『無理だと思うけど、元谷選手との試合の話が来ている』と。一瞬マジか、と考えたんですけど……今までだったら、自分にそういう話は来なかったと思います。魚井選手に勝ったり、ここまでの試合を評価されて、今回の話が来たんだなと思い、率直に嬉しかったし、元谷選手と試合できる機会はなかなかないんで断る理由はないなと思い、ほぼ即決で『やります』と答えました」 約3週間早い試合にスライドとなり、追い込みのピークも早めなくてはならなかったが、「魚井戦の2日後には練習をしていたので、その点ではまったく問題なく、気持ち的にも相手が変わったことでちょっと調整が必要だったんですけど、そこも10日間でしっかり元谷選手に勝つための戦い方が作れたので、メンタルも含めて仕上がったと思います」と、自信をみせた。 2024年3月の前戦では、魚井フルスイングに2R ギロチンチョークで一本勝ち。 ストライカーによるまさかの極めを「魚井戦のギロチンチョークの形は思いつきで、ハイエルボーにして絞りました。グラップリングはディフェンスを中心にやっているので、僕が極めて、正直みんなびっくりしていました。『軌跡の一本だ』と」と笑うが、実際には、2つ目のギロチンチョークでの勝利で、 アマチュアでは3つの一本勝ちもマークしている。 試合に向けて、元谷と対戦したファイターとも肌を合わせてきた。 「太田(忍)さん、神田コウヤ、征矢貴選手らと組んできました。太田さんは元谷選手と戦っていますし、どんな感じか聞いて。ただ、対策というよりは、僕の場合は結局“行ってまえ”感で戦っているので、(元谷と対戦している)扇久保(博正)さんや太田さんからは、『平松だったら行けるよ』と扇久保(博正)さんや太田さんからは、『平松だったら行けるよ』と言ってもらえたので、その勢いで行っちゃえるかなと思います」と、強豪ぞろいのTHE BLACKBELT JAPANでも、背中を押されたという。 海飛を倒したノーモーションの右、スイッチしての蹴り、打ち合いに持ち込んでのタフさと思い切りのいいストレート。「行くべきときに行ける」のが平松の強みだ。 「僕の試合は結構、単純なんで対策はしやすいと思いますし、元谷選手も打撃も組み技もめちゃめちゃ強いことは分かっていますが、それでも僕の打撃は、今までにないスタイルだと思うので、最初はちょっとビックリするんじゃないかと思います」という平松は、「向こうはすごく強くて、僕には打撃しかない。ブン殴りたいと思います」と、打撃決着を予告した。
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