欧州からも関心集まる日本バスケの成長…島田チェアマンがパリ五輪日本代表の熱戦を振り返る
8月15日、Bリーグ・島田慎二チェアマンのポッドキャスト番組『島田のマイク』第198回が配信され、パリ2024オリンピックでの男子バスケットボール日本代表の戦いや、現地での体験を振り返った。 【番組を聴く】Bリーグチェアマンとしてパリ五輪を総括『島田のマイク』第198回が配信 男子日本代表の予選ラウンドは、初戦で強豪ドイツに77-97と20点差で敗れ、続く第2戦では開催国フランスと激闘を繰り広げ90-94の僅差で惜敗。最終戦となったブラジル戦は八村塁を怪我で欠き、ロスター11名で奮闘するも84-102で敗れ、予選敗退となった。特に国内でも注目が集まったフランス戦について現地観戦していた島田チェアマンは、当然ながら会場での圧倒的なアウェー感と「フランス側が楽勝だ」という雰囲気を感じ取っていたという。 しかし、第4クォーター残り16秒、「4点差で(日本が)勝っていた時の会場の空気というのは、もうみんな頭を抱えていましたよ。(フランスが)負けるんじゃない?という状況で空気は凍っていましたよ」と、現地での様子を生々しく振り返った。 結果、延長戦で日本はフランスに敗れてしまったものの、島田チェアマンは「そういう意味ではまだまだ成長過程だからね。色々なことが起こるので、本当は勝っていたとかなんだとかということではなくて、それも受け止めて、そんなことを言わせないぐらいの勝ち方ができるように、どうやって成長するか考えていくことが大事なんじゃないかな」と、今後のさらなる成長へ視線を向けた。 さらに、日本代表チームのこれまでの躍動の総括として「Bリーグの存在なくして、この状況はないと思います。今となっては各国の代表選手がひしめくようなリーグになってきている」と、日本バスケ全体が向上してきていると述べた。 「(男子日本代表は)ものすごい高いレベルに手をかけて幾度となくトライしてきているじゃないですか。そこに辿り着いた自信と、そこで戦うことの難しさみたいなことを知っている選手が増えてきて、今の日本に必要なのは何かとか、もっと高い強度で普段から練習しないとダメなんだとか。外国籍選手を“助っ人”として捉えるのではなくて、こういう選手を日頃から打ち負かさないと通用しないんだ、みたいなことを日本代表とBリーグという環境がクロスしながら、意識も変わってきたし、見てる景色も高くなってきている」 また、オリンピックにあわせヨーロッパの関係各所へ出張に赴いた際に、Bリーグのプレゼンスが上がっていることを肌で感じたという。「Bリーグすごいらしいね」「盛り上がっているらしいね」といった言葉を投げかけられた他、各国の代表選手やNBA選手がBリーグに移籍することについても関心が集まったそうだ。ビジネス面での成長はすでに広まっていたものの、コート上でのレベルアップについての評価に「グローバル戦略だったり、世界で通用するリーグとか掲げている中で、ようやくそういう存在感は出てきたなというポジティブなニュースもありましたね」と、島田チェアマンは世界に認められつつある日本バスケの成長に手応えを感じたようだ。 今回のエピソードでは、フランスで出会った日本代表を観戦に来たファンとの交流や、女子日本代表の奮闘への言及の他、『島田のマイク』配信200回記念の公開収録への参加応募について語った。
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