<山下誠一郎>「刀剣乱舞」薬研藤四郎を演じて9年 新作アニメで「今できることは?」と挑戦
人気ゲーム「刀剣乱舞ONLINE」を原案とした新作テレビアニメ「刀剣乱舞 廻 -虚伝 燃ゆる本能寺-」が4月2日午後11時からTOKYO MXほかで放送される。2016年に初演された舞台「刀剣乱舞」の第1作を脚本原案とした新作アニメで、これまで舞台版の脚本、演出を手掛けてきた末満健一さんが脚本、シリーズ構成を担当する。薬研藤四郎(やげんとうしろう)役の山下誠一郎さんに「刀剣乱舞」、新作アニメへの思いを聞いた。 【写真特集】「刀剣乱舞」アニメ新作がすごい! 美麗ビジュアル一挙公開
◇舞台版から受けた刺激 深く知りたい、向き合いたい
「刀剣乱舞ONLINE」は、名だたる刀剣が戦士へと姿を変えた“刀剣男士”を育成し、率いて歴史を守るために戦う刀剣育成シミュレーションゲーム。ミュージカル、舞台、アニメ、マンガ、歌舞伎、コンシューマーゲームなどさまざまなメディアミックスが展開されている。
山下さんは、アニメの脚本原案となった2016年に初演された舞台を観劇したことがあったという。
「舞台を観劇させていただいていたので、面白くなるに違いない!と思っていました。と同時に自分が一ファンとして見ていたものに取り組む緊張感もありました。『刀剣乱舞』の舞台は、舞台ならではの表現があり、アニメとして次元が変わった時にどんな表現になるのだろう?と楽しみでした。『虚伝』の初演、再演版のパッケージも買って見直したのですが、観劇した当時と今では役者として見えるものが違いました。手前味噌ですが成長したとも思いますし、舞台も少しばかり経験させていただいたので、改めて凄いなと感じました。皆さんがそれぞれの思いを持って舞台上で生きていて、背筋が伸びました」
舞台では北村諒さんが薬研藤四郎を演じた。北村さんの演技からも刺激を受けた。
「舞台をパッケージで見直したことで、さらに刺激を受けました。薬研を演じる北村諒さんのたたずまい、アクションは僕にはできません。120%のリスペクトがあります。観劇した当時には気付けなかった凄さに改めて気付き、メラメラしたものが生まれたんです。一筋縄ではいかない物語ですし、薬研のことをこれまで以上に深く知りたい、向き合いたいという思いが芽生えました。今の自分は、薬研に対してどんなアプローチができるんだろう?と自分に挑戦を課すようになりました」