<山下誠一郎>「刀剣乱舞」薬研藤四郎を演じて9年 新作アニメで「今できることは?」と挑戦
アニメで薬研藤四郎を演じるのも久しぶりだった。
「劇場版の『花丸(特『刀剣乱舞-花丸-』~雪月華~)』以来なので、2、3年ぶりです。あの頃はコロナ禍で、分散収録していました。今回は、ある程度の分散しつつも、2部屋を同時に接続して収録ができるスタジオだったので、掛け合いの多い方とは一緒に収録できました。先輩たちとまた一緒に演技できることがうれしかったです」
◇薬研藤四郎と一緒に歩んできた9年 初心に帰る
「刀剣乱舞ONLINE」が配信を開始した2015年から約9年がたった。当時、山下さんは新人だったこともあり、「刀剣乱舞」には特別な思いがある。
「9年ですか……。早いですね。デビューして間もない頃で、当時は今よりもオーディションで箸にも棒にもかからなくて、そんな中で薬研藤四郎、愛染国俊という役をいただきました。ずっと演じ続けてきた役で、一緒に歩んできました。当時は、自分の理想に全然追いつかなくて、声を低くして演じることも難しく、これでいいのかな?と試行錯誤しながら演じていました」
当時の自身の演技を聞き返すこともあるという。
「恥ずかしいです(笑い)。自分しか分からない感覚なのかもしれませんが、反省などいろいろな感情が入り交じってきて、初心に帰ります。この9年で僕も成長できたと思うので、今できることは?と収録に臨んでします」
新作アニメは、これまで舞台の脚本、演出を手掛けてきた末満健一さんが脚本、シリーズ構成を担当、「ロマンティック・キラー」「すばらしきこのせかい The Animation」などのドメリカが制作する。
「これまでの『刀剣乱舞』のアニメとはまた違う生々しさ、人らしさを感じました。より人間臭い印象を受けました。キャラクターからはかなさも感じました。激しいアクションも多い作品なので、アニメならではの良さも感じていただけるはずです。最新技術で描かれる『刀剣乱舞』が楽しみです」