外国人観光客が増える岐阜・白川郷で違法「白タク」横行か 駐車違反も…観光協会が注意呼び掛け
春の高山祭が14・15日に開催されました。満開の桜と、豪華なからくり屋台を見ようと海外からも多くの人が訪れました。一方、高山市に近い観光地の白川郷ではある問題が── 14・15日に開催された春の高山祭。 桜が満開のなか、11台の豪華な祭屋台が曳き揃えられ、呼び物「からくり」の奉納が行われると、大きな歓声があがりました。 今年は、新型コロナの5類移行後、初めての春の高山祭です。多くの外国人観光客の姿が見られました。 そんな外国人観光客に対応するため、岐阜県警の高山署では、英語でわかりやすく案内をするための研修会が行われました。普段は使わない、祭の専門用語も学びます。 例えば、祭りの呼び物の「からくり人形」は「カラクリ・マリオネット」と言います。外国人観光客をスムーズに案内しようと真剣な様子です。
ポイ捨てなどの「迷惑行為」
14日、祭の会場では、自主的にゴミを拾う高山市の職員の姿が。 高山市では景観を保つために、街にゴミ箱を設置していません。そのため、道路などにゴミが落ちていることも。 観光客の増加で、にぎわいが期待される一方、ごみのポイ捨てなどの「迷惑行為」をしないよう呼びかけることが重要だといいます。 「コロナが明けて昨年度から急速に外国人含む多くの客が増えたことで例えば、交通マナーの問題やごみの問題とか、いろいろ市民からの声はもらっている」(高山市観光課 山郷三昭 課長) 高山市は今年、YouTubeチャンネルで外国人向けの動画を新たに作りました。 「ゴミは個人で処理するか、購入した店に渡してほしい」などと呼び掛けています。 「単純にマナーを守ってくださいとか、あれをしてはだめだという形ではなくて、この町がどのような形で歴史・文化を守られているかということを理解してもらって、その中で市民と一緒にこの町を楽しんでいただきたい」(山郷三昭 課長)
私有地に駐車する車
一方、高山市に近い観光地・白川郷では、交通ルール違反が目立っているということです。 白川郷インターを降りてすぐのところにある、白川郷の合掌造り。 観光バスで来る外国人観光客が多い中、普通乗用車の姿が── やってきた1台の車、駐車したのは私有地…「わ」ナンバーの車です。 「わ」ナンバーはレンタカーや、カーシェアリングの車に付けられます。 その車は私有地に駐車しようとしていました。 さらに、別の私有地では、駐車禁止を知らせる看板があるにも関わらず、「わ」ナンバーの車が駐車されていました。