【有馬記念 金曜日の陣営】アーバンシック・武井調教師、馬体重は「成長分だと思う」
決戦2日前の20日、有馬記念の出走馬は東西のトレセンで調整。菊花賞馬アーバンシックは元気いっぱいに登坂し、好気配を振りまいた。関西馬8頭は21日に中山競馬場に移動する。 <美浦トレセン> 菊花賞馬アーバンシックは坂路を4ハロン60秒8でパワフルに駆け上がった。「元気だし見た目も良くて、順調にきている」と武井調教師。19日に発表された馬体重は前走から11キロ増だったが、「成長分だと思う」とうなずいた。 昨年2着のスターズオンアースは角馬場で体をほぐしてから、坂路を1本。高柳瑞調教師は「歩様と健康状態はどちらもいい。力はあるので頑張ってほしい」と期待した。 ただ一頭の3歳牝馬レガレイラは、軽快な脚取りで坂路を駆け上がったのち、B(ダート)コースを半周。「コースや馬場など総合的に見ても、やれないわけではない」と木村調教師。 BCターフ2着ローシャムパークは追い切り翌日だったため、厩舎周辺の引き運動にとどめられた。田中博調教師は「疲れた様子もなく、健康的にきている」と好気配を伝えた。 白毛馬初の有馬記念出走となるハヤヤッコはE(ダート)コース→坂路の順で調整。国枝調教師は「元気良かったし、状態は悪くない。一番は健康で走ってくれること」と願った。 同舞台の日経賞勝ちの実績があるシュトルーヴェはEコースをハッキング。「状態は一段階上がっている。相手関係と展開次第では」と堀調教師。 ジャパンC9着から巻き返しを期すダノンベルーガは、同厩のシュトルーヴェと同じメニューを消化。「調教では促さないといけない部分も出てきたが、距離の融通性も出ている」と堀調教師。