震度5弱は予想されていた?“石川県西方沖”の地震「能登半島地震とは別の断層で発生」
■Q. なぜ大きな地震に警戒が呼びかけられていた? 地震は断層に加わる「ひずみ」が限界に達し、断層が滑ることで発生しますが、1月1日の能登半島地震以降、周辺の断層にひずみが加わったと考えられています。 今回の地震の震源とみられる羽咋沖西断層の付近でも、元日以降、ひずみが増し、地震発生のリスクが高まっていました。 ■Q. 金沢市周辺でも注意必要?森本・富樫断層帯のリスクは さらに注意が必要なのは、以前から知られている邑知潟(おうちがた)断層帯や、金沢市の直下を走る森本・富樫断層帯でも、地震を起こしやすくする力が加わっていると考えられています。平松教授は「金沢周辺でも大きな地震の起こる可能性は1月1日以前よりも高まっていると捉えることができる」としています。 また今回地震が発生した石川県西方沖や、元日の能登半島地震の震源域でも地震発生のリスクが高まっています。平松教授は「隣にある羽咋沖東断層のほか、周辺には別の断層もあるので、そういう所で26日の地震(M6.6)と同程度、あるいはそれよりも大きなM7程度の地震が起こる可能性は考えられる」と警鐘を鳴らします。 気象庁は、今回の震源域では、今後1週間程度、同じくらいの地震に注意するよう呼びかけていますが、能登地方に限らず、より広い範囲で、今後数年から数十年スパンで大きな地震に注意していく必要があります。
北陸放送