【バドミントン トマス杯&ユーバー杯】地元中国が男女ともグループリーグ首位で準々決勝進出!
4月30日に世界一の国・地域を決める世界国別対抗戦・BWFトマス杯&ユーバー杯2024(中国・成都)4日目が行なわれた。日本は男女とも試合がなかったものの、他のグループリーグでは最終戦を実施。優勝候補の中国や韓国が決勝トーナメントの準々決勝進出を決めている。 男子のトマス杯は、グループAとグループDの最終戦が行なわれ、グループAは2連勝同士の中国と韓国が激突。ベストメンバーを配した中国が優位かと思われたが、韓国が底力を発揮。第1シングルスは、中国の石宇奇(シー・ユーチー)が韓国の全奕陳(チョン・ヒョクジン)をファイナル勝負の末に退けるも、第1ダブルスは昨年の世界選手権優勝の徐承宰(ソ・スンジェ)/カン・ミンヒュクが、世界ランク上位の王昶(ワン・チャン)/梁偉鏗(リャン・ウェイカン)との1時間を超える熱戦をモノにする。 1-1の状況で回ってきた第2シングルスは、李詩灃(リ・シフェン)が2-0のストレートで制したが、第2ダブルスは再び韓国ペアが白星。中国の劉雨辰(リュウ・ユチェン)/欧烜屹(オウ・シュァンイ)を、ファイナルゲーム21本で下した。この勢いを第3シングルスにつなげたかった韓国だが、ここは層の厚い中国が上回る。最後は陸光祖(ルゥ・グァンズ)が10本、15本で勝利し、中国が3-2で韓国を破りグループ1位を決めた。 もう一つのグループDは、デンマークがマレーシアに3-2で勝利。第1シングルスはビクター・アクセルセンが、リー・ジジャとのエース対決を制してデンマークが先勝。第1ダブルスは、マレーシアのアーロン・チア/ソー・ウィーイクがアストルップ/ラスムセンとの接戦を勝利し、1-1のタイに戻した。 その後はどちらも譲らず、第2シングルスをデンマークのアンダース・アントンセンが、第2ダブルスをマレーシアのゴー・シーフェイ/ヌル・イズッディンが勝利。勝負の行方は最終シングルスにもつれたが、最後はデンマークのラスムス・ゲンケが76分のタフマッチを制し、デンマークが3-2で勝利した。 女子のユーバー杯は、グループAで中国とインドが激突し、中国が5-0で完勝。2月のアジア団体で優勝を果たしたインドを寄せ付けず、グループリーグ1位で準々決勝へと勝ち進んだ。グループDは、韓国とデンマークが戦い、韓国が5-0で勝利をつかみリーグ首位通過を決めている。
文/バドミントン・マガジン編集部 写真/BADMINTONPHOTO