ASKA「ダメ元で言ってみたんです。そうしたら…」宮崎駿がアニメPVを手がけた楽曲「On Your Mark」制作裏話を語る
本部長・マンボウやしろと秘書・浜崎美保が、リスナーのみなさんと「社会人の働き方・生き方」を一緒に考えていくTOKYO FMの番組「Skyrocket Company」。今回の放送は、ミュージシャンのASKAさんがゲストに登場! ここでは、CHAGE and ASKAの楽曲「On Your Mark」のプロモーションビデオとして制作された、宮崎駿監督によるショートアニメ「On Your Mark」の裏話を披露しました。
◆「On Your Mark」プロモーションビデオ裏話
――番組では「On Your Mark」(CHAGE and ASKA)ライブバージョンをオンエア♪ やしろ:皆さんに聴いていただいているあいだに、我々は映画「On Your Mark」の裏話を伺っておりました(笑)。 ASKA:リリース当時って、世の中にアニメというものがあまりなくて、それでも僕は一度、光GENJIの「パラダイス銀河」という楽曲でアニメPVをやったことがあったんですね。 そのときに“(プロモーションビデオを)ちゃんとしたアニメ作品として作ってみたいな”と思って。ただ、お金がかかるのが分かっていたから、「大学の漫画研究会でもいいから作品にしてみないか?」とCHAGEに言ったら「だったら宮崎駿さんに頼んでみよう」と(笑)。 やしろ:CHAGEさんが提案したんですね(笑)。 ASKA:そんなの俺だって頼みたかったけど、お金がかかるから言えなかったんだよって(笑)。ただ、そこで(CHAGEと)気持ちが一緒だと分かったから、ダメ元でお願いしてみたんです。そうしたら、宮崎さんは当時CHAGE and ASKAのことを知らなくてお断りされたんですが、数日後にOKが出たの! というのも、宮崎さんのスタジオにはたくさんのお弟子さんがいて、その若い方たちが「自分たちでやります!」と言ってくださったみたいで。それで、宮崎駿さんは関わらないで、若い人たち全員で制作に入ってくれたんです。 すると、その作業過程を宮崎さんがちょくちょく覗いては“それはちょっと違うだろ”と口を出しているうちに宮崎さんの作業が増えていき、最終的にご自分でやっていただく形になりました。 やしろ:ええ~! それが完成して、世の中の誰にも知られずに映画「耳をすませば」と一緒に上映されたわけですね? ASKA:そう! 映画館で「耳をすませば」を観に行ったお客さんの目の前にいきなり「ジブリ実験劇場」が流れてきて、なぜかCHAGE and ASKAの「On Your Mark」が流れる。そして、今まで全然知らされていなかったショートアニメが始まるわけです。あのときは、本当にしてやったりでしたね。 やしろ:僕もすごく記憶に残っていて、本当に最高でした! (TOKYO FM「Skyrocket Company」放送より)