毎週末に片道40㎞離れている「スーパー」まで車で買い物をしに行く妻。「ガソリン代」がかかる分、そこまで節約にはなっていないのでは…?
家計をやりくりするうえで、食材や日用品を購入するスーパー選びは重要です。スーパーによってかなりの価格差があることもあり、家計への影響は大きいでしょう。 地元に安いスーパーがないという理由で、遠方まで車を走らせて買い出しに行く方もいるかもしれませんが、買い出しにかかるガソリン代も考慮しなくてはなりません。この記事では、ガソリン代を踏まえたうえで、遠方のスーパーに買い出しに行くことの節約効果を解説します。 ▼ガソリンスタンドで「タイヤが消耗していて交換しないと危険」と言われた! すぐに換えるべき? 交換時期の目安についても解説
消費支出における食料費の割合と支出割合の多い購入先
総務省統計局の「家計調査 家計収支編(2023年)」によると、総世帯における1ヶ月の消費支出額は平均24万7322円で、そのうち外食を除く食料費が5万5519円であり、全体の22.5%を占めています。 また、同じく総務省統計局の「2019年全国家計構造調査 家計収支に関する結果」によると、総世帯の消費支出のうち、購入先で最も多いのは「スーパー」で、消費支出全体の24.6%を占めているとのことです。スーパーなどの商業施設で使うお金は、支出の割合の多くを占めていることが分かります。 使うお金が多い分、スーパー選びは節約のために重要です。しかし、今回の事例のように、目当てのスーパーまでの距離が片道40kmある場合、どれほどの節約効果があるのでしょうか。
車の重量に応じた平均燃費とガソリン代
国土交通省が公表した、令和4年度のガソリン乗用車のWLTCモード燃費平均値は、740kg以下の重量で25.1km/L、1311~1420kgで21.8km/L、1991~2100kgで10.0km/Lでした。 740kg以下の車とは、乗用車の中でも最軽量の部類です。1311~1420kgの車は乗用車として一般的なサイズで、1991~2100kgの車は乗用車としては大型な、ラージサイズのミニバンほどの重量です。 基本的には軽い車ほど燃費はよくなります。平均燃費が25.1km/Lの740kg以下の車で往復80kmのスーパーに買い出しに行った場合は、「80÷25.1=約3.2」で、約3.2リットルのガソリンが必要です。 経済産業省資源エネルギー庁によると、7月22日時点における1リットルあたりのレギュラーガソリンの価格は、175.4円となっています。約3.2リットルのガソリンの消費で計算すると、175.4×3.2=約561となり、ガソリン代は約561円です。 同じように、一般的なサイズの乗用車の燃費である21.8km/L、ラージサイズのミニバンほどの燃費の10.0km/Lで計算すると、21.8km/Lではガソリン代は約649円、10.0km/Lではガソリン代は約1403円となります。 表1