【日本未上陸】TOM WOOD(トムウッド)出身デザイナーが手掛けるジュエリーブランド「ジョセフィーヌ ストゥディオ」
次は実際の制作です。私たちはバンコクの工場と提携し、金細工を行っています。 ジュエリー製作には多くの手作業が伴います。機械が使われることもありますが、すべては手作業で行われます。高品質で堅牢かつ細部にわたるジュエリーを作るためには、完璧さと経験が必要です。 製品は、鋳造、研磨、石留め、仕上げ、コーティングなど、いくつかの工程を経ます。デザインが複雑であるほど、必要な工程も増えます。すべてのデザインには卓越した職人技が込められています。
ー制作はすべて二人での共同作業、もしくは役割分担でしょうか? 私たちのコラボレーションは非常に流動的で、各段階でお互いが貢献しています。サラはデザインとブランドの方向性をリードし、私は開発と戦略により重点を置いていますが、常に意思決定は2人で行います。アイデアを共有し、デザインが双方の視点を反映するようにしています。 ー二人にとって"ジュエリー"とは? ジュエリーは、私たちにとってアクセサリー以上の特別な存在です。自分らしさを表現し、人生の物語を刻み、大切な瞬間を祝福するもの。やがて家宝として、思い出が宿るものになると考えています。 だからこそ、美しさと感動、両方の価値を持つジュエリーづくりを心がけています。そこには着ける人の個性が映し出され、一人ひとりの特別な意味が込められているのです。
北欧と日本、二つの美意識が織りなす新たなジュエリーの形
ー北欧のデザイナーから「日本と北欧には共通する美的感覚がある」と聞きます。この点についてどう思われますか? また、日本市場についての印象は? 日本とスカンジナビアの文化は、シンプルさ、控えめさ、そして職人技への感謝が共通していると思います。それが私たちをつなげているのかもしれません。
日本の細部へのこだわりと職人技を非常に尊敬しており、私たちのジュエリーのもその精神を反映させるようにしています。たとえば、日本製の組紐を使用しており、その豊かな歴史を愛しています。 大人になってからまだ日本を訪れたことはありませんが、11月下旬に東京を訪れる予定で、街中を探索しながら小売業界のリサーチを行います。日本の豊かな歴史、文化、食を体験し、そして人々との交流に非常にワクワクしています。 そしてもちろん、私たちのジュエリーが日本の方々にどのように受け入れられるのかを見るのも楽しみです!
ー最後に、今後のビジョンについても教えてください。 「ジョセフィーヌ ストゥディオ」の将来について、まだ明確な道筋は決めていません。 ただ確かなのは、私たちが愛するものづくりを続けていきたいということ。そして、成長に伴う収益を大胆な新プロジェクトへ再投資し、さらなる可能性を追求していきたいと考えています。