「魔の三角地帯」に注意!混雑電車での痴漢被害、どう防ぐ?防犯アドバイザーが伝授する対処法
混雑した電車内で痴漢行為に遭う可能性は誰にでもあります。こうした状況に備えて、事前に対処法を知っておくことは非常に重要です。防犯アドバイザーの京師美佳さんに、犯行をやめさせるための具体的な行動や周囲に助けを求める方法などについて聞きました。 【写真】えっ、世界王者でも…声を出せなかった痴漢の恐怖 拳四朗が被害に遭って初めて分かったこと
「魔の三角地帯」に立っているのは危険?
―通勤ラッシュや混雑時に電車を利用すると、どさくさに紛れて痴漢をする人がいます。そういった被害に遭わないために、普段から心がけておくべきことはあるのでしょうか? 「朝は特に忙しくて大変だと思いますが、できるだけ同じ時間、同じ電車、同じ車両に乗らないよう、時間に余裕をもって行動してください。痴漢も常習犯がいて、特定の人物に対して何度も待ち伏せて犯行をおこなう場合があります。車両内では、出入口付近は避け(ポール付近は魔の三角地帯とも言われ、逃げやすいことからスリや痴漢に狙われやすい場所)、車両中央の中ほどに立つことをおすすめします。周囲に信頼できそうな人がいると安心ですが、難しい場合はバッグでカバーすると良いと思います」
警視庁のアプリ『デジポリス』を活用!
―もし被害に遭ってしまった場合、その真っ只中、被害に遭った後など、自身として行動するべきことを教えてください。 「振り返って睨むだけで犯行をやめる痴漢もいます。まずは行為をやめさせることが大切です。犯行中の手を掴み『やめてください』『痴漢です』など、自分で周りに伝えて助けを求めましょう。 声が出せない場合は、警視庁のアプリ『デジポリス』の痴漢撃退機能を使用すれば、画面に『痴漢です。助けてください』と表示させて音声も流すことができます。周りに見せて助けてもらってください。 その際は、伝えやすい同性の人に伝えると良いと思います。走っている車両であれば、駅に停止したタイミングで、車内の他の乗客に手伝ってもらいながら、相手を拘束して降ろし、そして、駅のホームに立つ駅員にも助けを求めて110番通報など対応をお願いするといいでしょう」