人手不足や2024年問題に直面「建設業界の今」DX推進や女性活躍で改革 “魅力ある環境に”《長崎》
▼「デジタル化」「外国人労働者受け入れ」で変わる現場
大起建設では、人手不足に対応しようと、デジタル化で業務の見直しを進めています。 入社14年目、現場で監督も務める川原 啓徳さん 43歳。 これまで、直接出向いて行っていた発注者とのやり取りは、ほとんどがオンラインに変わりました。
(大起建設 川原 啓徳さん) 「流しコンクリートで施工しやすいようにコンクリートをしたくて、承諾願いますというのを上げている」 また 工事の進捗状況も写真を撮り、インターネットで共有。関わる人たちがリアルタイムで把握できるようになりました。 外国人も多く受け入れていて、技能実習生などを含め、現在8人が在籍。
去年夏に仲間に加わったミャンマー出身のウェイ ピョーさんは、土木作業などに携わります。 (技能実習生 ウェイ ピョーさん(24)) 「10万円くらい毎月(実家に送る)。家族は今、ミャンマーで仕事がないけどピョーが送っているから大丈夫」 午後5時。 (現場スタッフ) 「作業終了です」 この日も残業なく 終了。1時間の昼休みも取り、労働時間は8時間でした。 労働環境は変わりつつありますが、ピョーさんは。
(技能実習生 ウェイ ピョーさん(24)) 「残業したい。残業すればお金増えるから。ミャンマーの免許から切り替えて、(今後は)運転できるようになりたい」 一方、川原さんは。 (大起建設 川原 啓徳さん) 「仕事完了。息子の迎えと娘と迎えに行くので帰る。家庭での時間も取れるようになったので、だいぶ変わったかな。建設業界も」
(大起建設 原口 忠幸常務) 「建設業のイメージを上げていかないと若い人は来ない。橋を造っている。トンネルを造っている。それによって社会に貢献している。 もう少しきれいなイメージを、業界としても(アピールして)いかないといけないと思う」
27人が働く長崎市の武藤建設では、5人の女性が「建設ディレクター」として活躍しています。 (入社4年目 中山 瑠菜さん(24)) 「(入社当時は)建設ディレクターの仕事が無くて、なかなか業務を振ってくれる人がいなかったが、現場の進捗状況をドローンで撮影したりしている」