札幌と福岡が対戦した [写真]＝J.LEAGUE via Getty Images

　2024明治安田J1リーグ第26節が10日に行われ、北海道コンサドーレ札幌とアビスパ福岡が対戦した。 【ゴール動画】後半アディショナルタイムにドラマ！　福岡が劇的勝利に近づくも札幌が執念のドロー 　最下位に沈む札幌が、リーグ戦で4試合未勝利の福岡を『大和ハウス プレミストドーム』に迎えての一戦。序盤から福岡が厚みのある攻撃で押し込み、14分に先制のビッグチャンスを迎える。シャハブ・ザヘディがペナルティエリア内で宮澤裕樹にプレッシャーをかけてボールロストを誘い、奪ったところで宮澤に倒されてPK獲得。ザヘディが自らキッカーを務めると、豪快に左足を振り抜いてゴール中央へ突き刺した。 　追いかける展開となった札幌は、福岡にボールを持たされる展開に。なかなか攻撃のスイッチが入らなかった札幌は、前半枠内シュートを打てずに1点ビハインドで折り返す。 　福岡は56分、紺野和也のスルーパスに抜け出したザヘディに追加点のチャンスが訪れたものの、シュートは相手GK菅野孝憲に阻まれてリードを広げることはできない。すると60分、札幌に同点のチャンスが到来。近藤友喜がペナルティエリア内で倒されてPKを獲得し、鈴木武蔵がキッカーを務める。鈴木は落ち着いてゴール右下へと流し込み、ホームチームが試合を振り出しに戻す。 　勢いが出てきた札幌は75分、スルーパスに抜け出したジョルディ・サンチェスが相手GK村上昌謙との一対一を制してゴールネットを揺らす。しかし、これはオフサイドで得点が認められない。 　対する福岡は77分、鶴野怜樹が裏に抜け出しペナルティエリア左からゴールを狙ったものの、相手GK菅野のファインセーブに防がれて得点ならず。さらに80分、福岡が高い位置でのボール奪取からショートカウンターを展開。ペナルティエリア左から鶴野が折り返したボールにゴール前のウェリントンが合わせたものの、シュートは枠の上へと飛んでしまう。 　試合はこのまま終わるかに思われたが、試合終了間際の後半アディショナルタイム6分に福岡が勝ち越しに成功する。ペナルティエリア左でルーズボールに反応した亀川諒史が右足一閃。狙い澄ましたボレーシュートをゴール右上へ突き刺した。 　絶望的な状況に立たされた札幌だったが、後半アディショナルタイム9分にふたたび追いつく。スローインの流れからペナルティエリア手前の田中克幸が思い切って左足を振り抜く。わずかなシュートコースを見事に撃ち抜き、ゴール右下へと突き刺した。 　試合はこのまま終了し、勝ち点「1」ずつを分け合った。次節、札幌は16日にホームでサガン鳥栖と、福岡は17日にホームでアルビレックス新潟と対戦する。 【スコア】 北海道コンサドーレ札幌　2－2　アビスパ福岡 【得点者】 0－1　14分　シャハブ・ザヘディ（福岡） 1－1　65分　鈴木武蔵（札幌） 1－2　90＋6分　亀川諒史（福岡） 2－2　90＋9分　田中克幸（札幌）