有権者の声を聴くべき

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―たしかに過去の「政権交代」時を振り返ってみると、「教育の無償化」なども当初は民主党が掲げ、しかし財源確保などが課題になり頓挫しかけたのを、自民党が復活させました。 橋下:「節操がない」とか「ポピュリズム」とか批判するよりむしろ、評価すべき点だと思いますけどね。「政権交代」は、これまでの自分たちのやり方がよろしくないと、国民から厳しい裁断を下されたということ。保守に偏れば、次はリベラルに、大きな政府に偏りすぎれば、今度はもう少し小さな政府を試してみる……。 政権交代を繰り返すことで、左右の振れ幅は次第に小さくなり、徐々に中道に収まってくる。そうなれば各党の政策の中身が似てくるのが本来の在り方です。 「政権交代」で有権者から否定された与党は、野党に転じたのちに、自ら分析することで、自分たちの政策を軌道修正して、次回の選挙に活かさなければなりません。それはすなわち政権をもぎ取られた相手政党の政策に近づくことでもあるんです。 加えて僕らは世界中の歴史や、政治の姿を学んできています。極端な右、極端な左に振り切ったらどうなるのか、多くの事例を見ています。そうした学びからも、各政党の主張のうち極端な政策は排除されていくのではないでしょうか。