京都府警本部（京都市上京区）

　京都府警は10月から、府警本部と府内15署の受付電話に自動音声ガイダンスを導入する。業務の効率化を図る狙いがあり、9月から一部の署で試験運用を始めている。 【写真】すでに試験運用を始めた警察署 　導入するのは府警本部と、京都市内4署（川端、上京、下京、右京）、山城地域4署（城陽、八幡、田辺、木津）、中丹・北部地域7署（亀岡、南丹、綾部、福知山、舞鶴、宮津、京丹後）の計15署。残る10署は来年度に導入する予定。 　執務時間中（平日午前9時～午後5時45分）は自動音声が流れ、交通事故関係や落とし物など相談内容に応じて案内される番号を押すと、担当の窓口につながる。番号を選択しない場合や執務時間外は、受付職員が応対する。既に川端、下京、上京、右京、亀岡などの警察署で試験運用が始まっている。 　府警によると、自動音声ガイダンスの導入は全国的に進んでいる。22都県（5月時点）の警察で採用されており、導入に伴うトラブルは確認されていないという。いたずら電話が減る効果もあったという。 　来年度以降、一部の部署で通話録音の導入も検討しており、府警装備課は「当初は不便をかけることもあるが、理解いただきたい。緊急時はこれまで通り110番通報してほしい」としている。