様々な仕組みで動くからくり人形一堂に 京都・さがの人形の家
江戸時代から明治にかけて作られた様々な仕組みで動くからくり人形を集めた展覧会が、京都市右京区嵯峨の博物館さがの人形の家で開かれています。博物館さがの人形の家には、江戸時代初期から昭和にかけての郷土人形やからくり人形などおよそ20万点が所蔵されていて、江戸時代や明治時代の珍しいからくり人形などを紹介する秋の特別展が開かれています。 会場には、江戸時代の茶運び人形など、様々な材料や技術を駆使して作られたからくり人形がずらりと並び、訪れた人の目を楽しませています。このうち江戸時代に流行したからくり人形のひとつで、アクロバティックにとんぼ返りをしながら階段を下りる「段返り人形」は、人形の内部にある水銀の重心移動を動きに利用しています。また、明治のはじめ頃に外国人へのみやげ物として神戸で生まれた木彫りのからくり人形は、動きもユーモラスで思わず笑顔になりそうな楽しい工夫が施されています。人形に込められた遊び心も感じることが出来る愉快なからくり人形を集めた博物館さがの人形の家の秋の特別展は、12月15日まで開かれています。