日経平均の底割れリスクは期間限定、今仕込みたい14銘柄
東京電力福島第1原子力発電所の処理水をめぐる日中間の外交摩擦。株式相場への影響はピークアウトしてきた(写真:花井徹/ブルームバーグ)
筆者が「(株価下落しやすい)鬼門」と指摘した8月相場が終わった。9月1日の日経平均株価は91円高の3万2710円で引けた。これから1週間程度はなお急落の可能性は残っているものの、そろそろリスクを取っていくことを考え始めるタイミングなのではないだろうか。 日中対立報道が過熱している。日本の水産業やインバウンドへの悪影響が懸念されたが、印象ほど深刻化はしない可能性があると思う。 8月31日付朝日新聞は、日本への旅行を扱う中国の旅行会社23社のうち7社にキャンセルが出たと報じている。逆に言えば、残り16社にはキャンセルが出ていないことになる。これは大和証券(中国)有限責任公司によるヒアリング結果とも一致している。 尖閣諸島の領有を巡り日中関係が悪化した2012年ごろを思い浮かべてしまうが、そこまでにはなっていない。日本への迷惑電話も報道されているが、政治的思想というより、スマホを持った中高生がいたずら半分に電話しているのが実態のようだ。
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木野内 栄治