<梅田修一朗>ノリに乗っている若手声優 話題のアニメ「青のミブロ」で主演 「僕は役に生かされている」
におというキャラクターを掘り下げ、実際に演じる中で見えてきたこともあった。
「におの立場を考えると、感情移入しやすいところもあるのですが、今と当時では常識が違います。共感はできるのですが、演じる身としては掘り下げが必要になります。気に入らなかったら一瞬で切り捨てられるかもしれない……。明日死ぬかもしれない感覚とは?と考え始めると、今とは感覚が違いますよね。考えると面白いのですが、本当に大変です。そんな中、すごく力になってくれたのが、すてきな共演者の皆さんです。分散収録も多い昨今、大集合して収録させていただいているんです。におとして、皆さんに巻き込まれていくような感覚がありました。逆に、におの譲れないところも自然に表現できています。皆さんとお芝居することで、予想外のものも生まれてきています」
◇収録の一体感
「青のミブロ」には、斎藤はじめ役の小林千晃さん、田中太郎役の堀江瞬さん、土方歳三役の阿座上洋平さん、沖田総司役の小野賢章さん、芹沢鴨役の竹内良太さん、近藤勇役の杉田智和さんら超豪華な声優陣が出演している。
「ほぼ同期の大野智敬君、戸谷菊之介君もいるのですが、先輩ばかりでして、皆さんの背中を見ながら収録させていただいています。もちろんぶつかり合わなきゃいけない時もあるので、におのように負けない気持ちで臨んでいます。僕もにおのように経験があるわけではなく、腕っ節に自信があるわけではないけど、今ある手札で今考えられる自分の力で張り合うためにはどうしよう?と考えています。そこもにおとリンクするんです。阿座上さんの存在が大きく、役者としてアドバイスをいただけたり、僕には本当に土方さんのように見えています」
声優陣に一体感があり、“座長”ではあるが特別に意識せずとも現場がまとまっているという。
「『青のミブロ』の現場に限っては、座長というより、におであろうという気持ちがすごく強いです。自分の役を全うすることが一番の使命ですし、主人公としての役割が果たせるんじゃないかな?と考えています。座長は周りをしっかり見たり、盛り上げたりと現場の空気を作る役割がありますが、今回は人数が多いですし、ベテランの方、年の近い先輩、同期……といろいろな方がいらっしゃって、みんなで盛り上げていこうぜ!という空気なので、僕一人が背負うまでもなく一体感があるんです。皆さん個性が強いのですが、現場の空気をまとめてくださっているのが千晃さんです。千晃さんは先輩と、僕ら後輩を巻き込んでいただいて、自然に気を遣ってくださっています。僕は堀江さんの隣に座ることが多いので、コチョコチョしゃべったりしています(笑)。皆さんに食らいついて、作品を一緒に盛り上げよう! におとして全力で生きよう!と意識しています」