女流雀士・菅原千瑛 勝負カラコンに勝負ネイル、横断歩道の白線を踏んで歩く 徹底した勝利へのこだわり
麻雀プロリーグ戦・Mリーグの女流雀士にインタビューする本企画に菅原千瑛(ひろえ/BEAST X)が登場。税理士を目指していたという大学時代にはミスキャンにも選ばれている。才色兼備の雀士に、Mリーグ参戦2年目にかける思いを聞いた。 ◇ ◇ -Mリーグ参戦2シーズン目となりますが、ここまで振り返ってどうですか? 「昨シーズンはセミファイナル進出をかけ、レギュラーシーズンの最後の方までチーム全員で頑張っていたのですが、負けてしまって。迎えた今シーズンは、まだ始まって4分の1のところとはいえ厳しいポイント状況です。ただ気持ちが下向きになることもなく4人とも上を目指して、まずはセミファイナル進出を目指して頑張っています。チームとして現時点での目標は少しでもマイナスを返すことです。個人としては昨シーズン中に挙げた目標では最高打点賞やMVP獲得とさせていただいましたが、今シーズンはひとつでも多くのトップを取ってチームに貢献することです」 -今シーズン、工夫していることは 「やっぱり打ってみないとわからない部分がたくさんあるのが、Mリーグの舞台だなと痛感しています。普通のリーグ戦に比べて、トップのポイントが大きく、2着3着、3着4着の1着順でも20ポイント違ったりするので、着順を意識しています。持ち点においてどう対応するか。例えば下の3着4着が競っている状況だったり、2着目と近いとか離れているとか、それぞれの状況において、自分のテーマを明確に持つことが、昨シーズンよりも工夫しているところですね」 (続けて) 「例えばオーラス、手牌次第ですが、狙えそうであればひとつでも上の着順を目指すのですが、その中でも自身の着順を守るアガリだったり、考えてきた部分と(実際に)やってみてどうするかっていうその時々の対応を迫られるところが多いのかなという印象ですね」。 -対局前に髪の色を変えたり、カラコンを入れたりとゲン担ぎをされているとのこと 「髪色を変えることやカラコンを入れることで勝てると思っているわけではなく、本当にゲン担ぎですね。成績が良かったもので試してみようという気持ちです。成績が良くなかったら、それは使わないでみようと、いろいろ試しています。お肉(牛肉)を食べるのもゲン担ぎのひとつ。靴下の色もですね」 -たくさんありそうですね 「横断歩道の白線を歩いて白星を目指すみたいなこともやっています。絶対に白いところを踏むのを目標にしているわけじゃなくて、一歩一歩、今日の試合も勝つぞという気持ちを込めて歩いています。ネイルも1カ月に1回ぐらい変えます。一番手元が(対局放送で)映るものでもありますし、自分の士気を高めています。開幕近くには、チームのユニホームカラーにしてみたり、今シーズンのチームのテーマが「反撃の狼煙(のろし)」なので、『狼煙っぽくしてください』ってネイリストさんに言いました。チームカラーと狼煙っぽいデザインにスタッズで満月を表してもらったり。自己満足でもあるんですけど…(笑)」 -ユーチューブで「ひろえちゃんねる」という公式チャンネルを立ち上げた 「これまでも、やってみようというお話があったのですが、時間が取れなかったり、環境が整っていないので挑戦できていませんでした、チームメイトの鈴木大介さんもユーチューブを始められて、そのプロデューサーさんから『環境ならウチで整える』と言っていただいたのが大きかったです。(一方で)今シーズンは牌譜検討をしたいと思っても時間が取れない状況でした。それなら牌譜検討を応援してくださる皆様と一緒に作り上げていくユーチューブになればと思い、生配信をやっていこうとなりました」 ◆Mリーグ 優勝賞金5000万円を9チームで争う。1チーム男女混成の4人で構成。レギュラーシーズンの上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。さらに上位4チームがファイナルシリーズに進み、優勝を目指す。ABEMAで全試合無料生中継中。 ◆菅原 千瑛(すがわら・ひろえ)埼玉県出身。BEAST X所属。大学在籍時にはミスキャンパスにも選ばれた経験も持つ。2012年に日本プロ麻雀連盟でプロデビュー。2023年に(旧チーム名)「BEAST Japanextドラフト指名オーディション」で優勝を果たし、Mリーガーの座を勝ち取る。2024年には「ひろえちゃんねる」を開設し、YouTubeでの活動も開始。初の監修本「基本を覚えて強くなる麻雀の教科書」(新星出版社)発売中。