旭化成とホンダ、EV電池材料生産 カナダに新工場、1800億円
旭化成は25日、ホンダと共同出資し、カナダで電気自動車(EV)向けリチウムイオン電池材料である「セパレーター(絶縁材)」の生産に乗り出すと発表した。 【図解】全個体電池の特徴と市場予測 1800億円を投じて新工場を設立する。2027年度に稼働する計画で、主にホンダのEV向けに供給する。 旭化成とホンダは、共同企業体(JV)の設立で基本合意。新工場には日本政策投資銀行なども資金を出す。記者会見した旭化成の工藤幸四郎社長は「北米は大きな伸びしろがあり、採算性には自信を持っている」と強調した。 旭化成の湿式絶縁材「ハイポア」は、車載用途への対応が遅れ、近年は販売量が減っていた。脱炭素化を後押しする米インフレ抑制法(IRA)による絶縁材需要拡大を見据え、EVシフトが急速に進む北米での展開で巻き返しを図る。