晴海を楽天のロボが快走、都内での自動配送スタート 緊急停止時は後輪が浮く場面も
公道でのデモ走行 意外と速い
同日に開かれた発表会では、晴海地区でデモンストレーションを実施。商品を積んだロボットが片道約500mの公道を走行した。 ロボットが走り始めてまず驚いたのは、その走行速度だ。最高時速は5.4kmで「徒歩より少し速い程度」と説明があったもの、走行するロボットを撮影しようとする記者たちの多くが駆け足を強いられていた。 衝突回避機能の紹介では、歩行者役の女性が走行するロボットの前を通過。緊急停止するロボットの姿が確認できたが、その際、ロボットの後輪が浮いていた。その走行速度と高い制動力がうかがえるが、この件について楽天に聞くと「問題のある動作ではない」との回答があった。 「配送ロボットは6輪の車輪によって走行しているが、実質的には中央の2輪で動いている。そのため急停止する際には後輪が浮いてしまう」(楽天) 「積載物が傾いたり、衝撃が加わったりすることが考えられるが、大丈夫か」との質問に対しては「人が運ぶ商品と同じように、例えばドリンクなどであれば漏れることのないようパッキングしてあるため、こぼれる心配などはない」とのことだ。 他に、横断歩道の前で一時停止する姿も確認。停止は必ず行い、遠隔操作者がロボットのカメラで信号の色を見てから指示を出すとのことで、楽天によると「AIの画像処理による信号確認の精度は100%ではないため、人が判断する」という。 【訂正履歴:2024年11月6日18時 記事掲載当初「片側3輪の車輪によって走行しているが、実質的には前の2輪で動いている」と記載していましたが、正しくは「6輪の車輪によって走行しているが、実質的には中央の2輪で動いている」でした。訂正いたします】
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