鎌倉「オステリア コマチーナ」のポテトフライが家で味わえる!dancyu編集部長が追い求める日本一ふつうで美味しいレシピ
食の雑誌「dancyu」の編集部長・植野広生さんが求め続ける、ずっと食べ続けたい“日本一ふつうで美味しい”レシピ。 【画像】オステリア コマチーナの「ポテトフライ」 今回植野さんが紹介するのは「ポテトフライ」。 鎌倉のイタリアン「オステリア コマチーナ」を訪れ、じゃがいもの美味しさを最大限に引き出す、目から鱗の調理法を紹介する。
賑やかな小町通りの横道にある、緑に囲まれたイタリアン店
本日訪れるのは日本一の食いしん坊、植野さんが2023年に印象に残った16皿のうちの一皿の店。 「オステリア コマチーナ」があるのは、神奈川県鎌倉市。 賑やかな小町通りの喧騒を離れ、一本横道へ進むとあるのが、緑に囲まれたカジュアルなイタリアン「オステリア コマチーナ」。 温かみのあるカウンターにテーブル、そして日差しが心地いいテラス席もある店だ。
地元の鎌倉野菜や相模湾の魚介を使った“オステリア”
厨房を一人でまわすのは、オーナーシェフの亀井良真さん。 地元鎌倉の野菜や相模湾の魚介などを使った、ワインに合う料理でもてなしくれる。 オステリアとは、イタリアで“居酒屋的なお店”のこと。家族や友人とワイワイ楽しめる店だ。 新鮮な魚とほくほくのジャガイモを使った「魚とジャガイモのトルティリオーニ」。 絶妙なカットでフレッシュな馬肉を楽しむ「馬肉のタルタル」など、どれもシンプルな調理法ながら、ここでしか味わえない美味しさに出会える。
料理未経験27歳で飛び込んだ遅咲きの料理人
2002年の日韓ワールドカップを満喫した亀井さんは「そろそろ仕事を始めないとなぁ…そうだ!ピザやパスタが好きだからイタリアンのシェフになろう!」と決意した。 しかし「ここで働かせてくれませんか?」とお願いしても、「27歳で初心者か…ちょっと始めるのが遅いなぁ」と断られてしまったという。 当時27歳で料理未経験だったため、亀井さんを雇ってくれるイタリア料理店はなかったそう。 そこで甘味処でアルバイトし、キッチンを経験。1年後、念願のイタリア料理店で働けることになった。 その後、イタリア料理店を転々とし、修業に励んでいた亀井さん。 ある日、アパートの引越しのため不動産会社へ行き、ふと軽い気持ちで「お店やるのにいい物件ありますか?」と聞いてみると、「それなら小町通りにいい物件がありますよ!」と紹介されたという。 そして、2010年に小町通りのビルの2階に「コマチーナ」をオープン。2017年に現在の場所へ移転した。 本日のお目当てで、食いしん坊の植野さんを唸らせるのが、オステリア コマチーナの「ポテトフライ」。 一口食べた植野さんは「笑っちゃいますね。いものうまみと甘みがフワっと出て皮もごちそう」と不思議がる。 オステリア コマチーナ「ポテトフライ」のレシピを紹介する。 ■材料(2人分) じゃがいも(男爵)…6個 塩…適量 菜種油…適量 ※サラダ油でも可 ■作り方 (1)じゃがいもを洗う。 (2)鍋にじゃがいもがかぶるるくらいの水を入れ、中火にかける。 (3)沸騰させずに 40分~1時間ほど火にかけ、じゃがいもに串がすっと刺さるまでゆでる。 (4)ざるにあげ、水けをきる。 (5)じゃがいもに包丁を半分入れ、横に倒してじゃがいもを割る。 (6)皮の方からじゃがいもを一口大の大きさに割る。 (7)切ったじゃがいもをバッドに並べ、冷凍庫で凍らせる。 (8)鍋にじゃがいもを入れ、ひたるくらいの油を入れる。 (9)強火にし、揚げ色がつくまで揚げる。 (10)揚げ色がつき始めたら弱火にし、しっかり揚げ色がつくまで揚げたら、取り出して油をきる。 (11)ボウルに移し、塩をふって混ぜて完成。 ■ポイント・コツ ※揚げる時、冷たい油からじっくり揚げること。
日本一ふつうで美味しい植野食堂 by dancyu