【解説】国の政策にも影響…少子化対策と生活への支援策 都知事選候補者それぞれの訴えは?【バンキシャ!】
桝太一キャスター 「1.どうする?『出生率0.99』 2.生活への支援…賃金・教育は?」 「まずは東京都の大きな課題、少子化対策について、どうでしょうか?」
日本テレビ都知事選取材班・雨宮千華記者 「4人の候補の公約や演説から、バンキシャ!が以下を抜粋しました」 「小池さんは、『無痛分娩費用への助成制度』」 「蓮舫さんは、『子どもが多くいる世帯への“家賃補助制度”』」 「石丸さんは、『少子化の背景である都市の過密を解消する』」 「田母神さんは、『子どもの人数に応じた大胆な経済支援』」 桝太一キャスター 「小池さんは今回、無痛分娩費用への助成制度を打ち出しています。無痛分娩は、出産での体への負担を軽減できるというメリットがある一方、麻酔による副作用のリスクなど、デメリットも指摘されています。現状、正常分娩と比べて10万円から20万円程度費用が多くかかる状況なんですが、ここに助成を打ち出した狙いは何なのでしょうか?」 日本テレビ都知事選取材班・雨宮千華記者 「小池氏陣営は、体への負担が少ないとされる無痛分娩が広がれば、少子化対策につながると考えています。ある小池氏の側近は、『海外では一般的な無痛分娩が、日本でも利用者が増えてきて、選択肢が多くあったほうがいいということで、今回の政策に入れた』と話していました」 桝太一キャスター 「ほかの3候補の公約はどうでしょうか?」 日本テレビ都知事選取材班・雨宮千華記者 「蓮舫さんは、若者の所得を増やすこと、負担を減らすことの二刀流を訴えていますが、その中のひとつとして、子どもが多くいる世帯への『家賃補助制度』を訴えています。蓮舫さんの周辺は、『食や住宅に関する費用が高い東京で、ますます支出が増えている多子世帯を支援することが狙いだ』と話しています」 桝太一キャスター 「石丸さんですが、都市の過密を解消することが少子化対策になる、とおっしゃっていますが、これはどういうことなのでしょうか?」 日本テレビ都知事選取材班・雨宮千華記者 「例えば都市部に若い女性が集中しているなど、年齢層の偏りが婚姻数の減少につながっているとして、少子化対策として東京の人口集中の状態を、修正・調整する必要があると主張しています」 桝太一キャスター 「田母神さん、かなり大胆な経済支援と。これは?」 日本テレビ都知事選取材班・雨宮千華記者 「田母神さんは、第1子は100万円、第2子は200万円など、子どもの人数に応じた大胆な経済支援を訴えています。『都の財源は豊かなため、都民に還元する必要があり、所得制限は設けない』と話しています」 ◇
桝太一キャスター 「そしてもう一つのテーマ、私たちの生活をよくするため、どのような支援策をとるのかというところですが、4候補いかがでしょうか?」 日本テレビ都知事選取材班・雨宮千華記者 「4候補の主張をみますと、以下を訴えています」 「小池さんは『中小企業の賃上げを徹底支援』」 「蓮舫さんは『現役世代の手取りを増やす』」 「石丸さんは『教育分野への投資による学校環境や教育の改善』」 「田母神さんは『若者の都民税を減額すること』」 「こうした公約を財源含めて、どうやって実現していくのかの説明も求められます」 (6月23日放送『真相報道バンキシャ!』より)