戦闘開始1年…パレスチナの現状考えて 抗議ポスターなど26日まで展示 浄財は現地に寄付 福島県いわき市
福島県いわき市の古民家波之音(なみのね)=同市折戸字岸浦86=で26日まで、「いわきから、パレスチナへ IWAKI FOR PALESTINE」が開かれている。同所や市内各地で展示やイベントなどを繰り広げ、集まった浄財をパレスチナへ寄付する。 同市出身で東京都在住の根本美樹さんと同市在住のシルヴィア・ギャラハーさんの共同主催。パレスチナ自治区ガザで戦闘が始まって1年が経過し、パレスチナの現状などを多くの人に考えてもらおうと企画した。 メイン会場の波之音では、1階に1970年代から現在までのパレスチナの戦闘抗議ポスター原画25点や、木版画制作「礫(つぶて・持たざる者の抵抗の象徴)」などを展示。2階にはパレスチナに関する書籍コーナーや読書スペースもある。 パレスチナの女性にとって生活に密接した伝統産業であるパレスチナ刺しゅうや木版画プリントのワークショップ、ドキュメンタリー演劇の上映会・アフタートークなどを開く。チャリティー販売コーナーもある。
ポスター原画の展示は市内のことり菓子店、カフェ「sons」でも行う。sonsでは25日まで。営業時間や定休などについては同店へ。波之音は平日午前11時から午後5時(土日は午後6時)までで、月木定休。駐車場にも限りがある。イベントや上映会は予約制。問い合わせは根本さんへ。 根本さんは「気軽に立ち寄って、現地の人の暮らしなどを感じてほしい」と話している。 今後の関連イベントは次の通り。 ▽パレスチナに思いを馳せる 刺しゅうワークショップ=26日午後1時~同3時30分。参加費・大人千円、子ども500円 ▽パレスチナ演劇「占領の囚人たち」ほか上映会=22日午後4時~同7時、アフタートーク同7時15分(録画) (いわき版)