見えづらい悩みを解決するアイウェア「Vixion」の新モデル発表会を訪ねてみた
今は小さな子どもでもスマホやタブレットに触れる時代。近い距離で長時間スマホを眺めていれば、目の筋力も落ちて近視になりやすくなります。 【全画像をみる】見えづらい悩みを解決するアイウェア「Vixion」の新モデル発表会を訪ねてみた 今や小学生の1/3は視力1.0未満だそうです。視力障害による世界経済の損失額は、年間4107億ドル(約60兆円)だというからバカになりません。 かく言う私も目が悪く、小学校高学年から近視になり始め、中学生になるころには乱視も。視力は漸進的に悪くなっていったんですが、本や書類を読むのにさして苦はないし、メガネやコンタクトレンズがあればなんとかなるかなって感じでした。ところがここ最近急激に老眼が入ってきて、近くを見るのも厄介になってきたんです。 どうしたものかと思案していたんですが、最近ギズモードで気になっていたのがVixion01。メガネのレンズなどを手掛ける日本の光学メーカー、HOYAからスピンオフしたスタートアップ企業のガジェットです。 近くも遠くもオートフォーカスでピント合わせできるアイウェア。これは近視&乱視&老眼コンボの私のためにあるような製品じゃないか! 速攻でゲットしましたよ。藁にもすがる思いで。 Vixion01、使ってみたら確かにどこ見てもピントが合います。遠いところから近いところに視線を移しても、ほとんど自然にぬるっとフォーカスします。こりゃいいじゃないか!と思いつつも、若干気になるポイントがなきにしもあらず。 そしたら商品が届いて数日後に、新モデルVixion01Sのリリースが発表されました(笑)。この間の悪さが私クオリティ。くやしい…。 ひょっとしたら懸念のポイントも改善されているのだろうか? そこんとこ確認するために、製品体験会に足を運んでみました。
デザイン一新で装着感アップ
Vixion01Sの仕組みはシンプルです。見ようとする対象との距離を眉間のセンサーが測定し、その距離に応じてレンズの形状が変わりピントを合わせるというもの。この仕組み自体は旧機種のVixion01も同様です。人間の目も同じことを毛様体筋や水晶体の収縮で行なっているんですが、その筋力的な衰えをサポートしてくれるわけですね。 ただ、Vixion01Sのすごいところは、そのレンズの変化をほとんど瞬時に行なってくれるところ。オートフォーカスにかかる時間は約0.1秒。体感ではほとんどラグを感じません。しかもレンズの動作音などもなし。これ、実際に使ってみると。瞬時にすっとピントが合うから本当に驚異的です。 Vixion01とVixion01Sの大きな違いはデザインです。Vixion01は80s ニューウェーブ風味というか、かなりサイバーなルックスでこれはこれでカッコいいのですが、外を歩くにはサイバー感高くて目立ちすぎます。Vixion01Sはデザインをかなり普通のメガネに寄せているので、デイリーユースのハードルがだいぶ下がっています。 メガネっぽいフォルムだってことで、取り外しできるアウターフレームに別のレンズを装着することができます。例えば夏の日差しの下で使うために、サングラスのレンズを装着したりすることが可能です。あと、Vixion01は乱視の矯正が構造上なかなか難しいのですが、Vixion01Sはアウターに乱視レンズを取り付けることで相当軽減できます。乱視持ちとしては、買い直したくなるくらい大きなポイントですね。 テンプルなども薄く仕上げられていて、装着感は大幅に良くなっています。重さも40%軽量化されている(アウターフレームなしだと31g)ので、長時間使っていても疲れにくそう。