サーフィン・大原洋人、28年ロス五輪に意欲「もう一度、五輪に出たい」 CS開幕戦へ出発
サーフィン男子で21年東京五輪代表の大原洋人が19日、来季のプロ最高峰チャンピオンシップツアー(CT)出場権を争うチャレンジャーシリーズ(CS)に向けて羽田空港から出発した。オーストラリアでの開幕2連戦へ「昨年の試合が終わってから取り組みやマインドも変えて、いい形になってきている。試合に出るのが楽しみ」と胸を高鳴らせた。 上位10人がCT出場権を獲得できるCSで、昨季は年間56位と苦しんだ。この数か月間は小学校2年時からの夢だったCT昇格への思いを再確認し、トレーナーと世界のトップ選手の動画を分析。体格の近いフィリペ・トレド(ブラジル)のエアやターンの動作などを研究し、練習に落とし込んできた。「自分がやりたいサーフィンが見えてきて、3、4ヶ月ぐらい前の(自身の)動画と見比べても、客観的に変わってるなと自分でも感じられる」と進化を実感している。 地元の千葉・一宮町で開催された東京五輪は5位でメダルにあと一歩と迫った。パリ五輪は逃したが、「もう一度、五輪に出たい思いはある」と28年ロサンゼルス五輪を目指すことを表明。31歳で迎えるが「現役で全然やれる年。ある程度周りが見えてきて、サーフィンの技量も一番ある時だと思う」。15年に日本勢初優勝を飾った15年USオープンと同じハンティントンビーチが会場となる可能性があることも、大きなモチベーションだ。「思い出深いところ。東京五輪の時と同じぐらいメダルを取れる可能性があると思っている」と意欲を示した。 ロス五輪の代表争いに向けても、パリ五輪代表の五十嵐カノア(木下グループ)やオレアリー・オナーと同じCTの舞台に立つことは欠かせないと考えている。「今年CTに入って、来年からCTで戦えれば、ロサンゼルスもだいぶ見えてくると思う」と、新たな挑戦へ闘志を高ぶらせた。
報知新聞社