Bリーグ島田チェアマンが今季入場者数を4割増の451.6万人と発表「大きな飛躍をできたシーズン」【バスケ】
プレミアはクラブ増、Bリーグ・ワンは減る可能性
Bリーグの島田慎二チェアマンは6月18日の理事会後にメディアの取材に応じ、プレーオフ、ファイナル、オールスターゲームを含めた今シーズンの入場者総数が過去最多を更新する451万5,851人に達したことを発表した。前年の322万7,531人から約40%増の数字に「大きな飛躍をできたシーズン」と振り返った。 また、2026-27シーズンからスタートする新Bリーグにおいて、各クラブの努力によって最上位リーグとなるB.LEAGUE PREMIER(プレミア)の参入資格をクリアするクラブが、当初の想定よりも増える見込みとなっているが、相対して、プレミアに次ぐB.LEAGUE ONE(Bリーグ・ワン)は想定していたより減る可能性がでてきていること、参入を目指すには、2024-25シーズンが山場となることを強調した。 最上位となるプレミアの参入条件は1試合の平均入場者数4,000人以上、年間の売上高12億円以上などが求められており、参入が決まる初回審査の発表は今年10月の予定。そのため、2023-24シーズンがライセンス基準をクリアするための最終シーズンであり、参入を目指す各クラブが入場者数を増やすことや、スポンサー獲得などによる売り上げ向上に躍起となって活動してきた背景がある。一方、Bリーグ・ワンは1試合の平均入場者数2,400人以上、年間の売上高4億円以上が参入条件であるが、コロナ禍もあったことで、平均入場者数が1,500人以上であれば仮入会が認められるという救済条項も加えられている。初回審査が2025年の4月となるので、来る2024-25シーズンの数字が審査に反映されることになる。 2023-24シーズンのB1、B2リーグの入場者数を見ると、1試合平均が4,000人に充たさず、2,400人以上のクラブは6クラブ。しかし、1,500人以上とすると14クラブになる。さらに、B3クラブからも参入してくるクラブもある。また、1,500人に届いていないクラブの底上げを後押し、当初想定していた28~30クラブを目標に、「できる限り増やしていきたい」と島田チェアマンは語る。Bリーグ・ワンの充実は全国各地でBリーグが身近な存在となるためにも重要な役割を果たす。プレミアだけではなく、Bリーグ・ワン参入を目指す各クラブの動向にも注目していきたい。