日本女子バレーの「絶対的エース」の成長が止まらない「理由」
フィジカル強化の成果
6月22日の22時30分から、ネーションズリーグで世界ランク1位のブラジル代表との準決勝に挑む女子バレーボールの日本代表。出場権を獲得しているパリ五輪の1次リーグでも顔を合わせる強豪を相手にどんな戦いを展開できるか注目が集まるが、チームを牽引するのは成長し続ける、絶対的エースの古賀紗理那と石川真佑の2人だ。 【写真】パリ五輪での笑顔が楽しみな美女アスリートたち 同リーグ準々決勝の中国戦ではチームトップの22得点を挙げ、セットカウント3-0のストレート勝ちに導いた古賀。5月に28歳となり、アタッカーとしては一般的にピークを迎える年齢と言えるが、まだまだ進化中だという。 「柔らかい印象を与える顔立ちとは裏腹に、内面はすごくストイックな選手です。予選ラウンドの初戦で自分では立てないほどのねん挫をし、無理を押して復帰するも予選敗退に終わった東京五輪以降、フィジカル強化にも力を入れてきた。やると決めたらやり抜けるハートの強さがあり、この1年間で見てもジャンプ力がアップして、アタッカーとしての能力も上がっている。 キャプテンとしても、チームに必要だと思えば遠慮せずにはっきりものを言える。コート上でも、苦しい場面、打つのが難しいトスでも決め切ってくれる。まさに大黒柱と言える存在です」(スポーツ紙デスク) 石川も東京五輪での悔しさを噛みしめ、どん欲に上を目指してきた。 「東京五輪では主力としてすべての試合に出ましたが大事なところで決め切れなかった場面もあった。身長が174㎝と、バレーボール選手としては小柄で、相手の高さに対してどう戦うかということにずっと向き合ってきて、国内のVリーグで日本人最多得点記録を更新すると、昨シーズンはイタリアのチームに移籍。より身長が高い選手が居並ぶリーグでもレギュラーを勝ち取ったことは自信にも繋がっているはずです」(同前) パリ五輪でのメダル獲得の鍵も、やはりこの2人が握っている。
週刊現代(講談社)