知的障害があっても芸能人になれる? 「挑戦できる場つくりたい」専門事務所が相次ぎ登場
各事務所はファッションショーの開催や、所属タレントのCM出演などを模索しているが、活躍の場が広がるかどうかは社会のさらなる意識変化にかかっているといえそうだ。 ▽取材後記 私自身、知的障害のある子どもがいて、メディアに身を置く人間として、知的障害者を起用する難しさはよく分かる。 伝えたいメッセージを限られた時間やスペースでいかに伝えるか。障害者が登場することに意味を持たせたいなら、車いすの人など身体障害者の方が分かりやすい。映像メディアなら、なおさらだ。 それでも「知的障害があっても、いろいろな可能性があるということを伝えたい」という各事務所の話には共感し、励まされた。もちろん、健常者だって「芸能人になりたい」と思ったからといって、芸能人になれるわけではない。ただ、少なくとも挑戦できる機会は障害の有無に関係なく与えられてほしい。