VW「最強モーター」搭載 326馬力の新型ID.3 GTXパフォーマンス、約880万円から欧州発売へ
ゴルフGTIに相当する高性能EV
ドイツのフォルクスワーゲンは、新型の高性能EV「ID.3 GTXパフォーマンス」を8月29日に英国で発売する。価格は4万6225ポンド(約880万円)から。 【写真】運転の楽しさは保証付き!?【フォルクスワーゲンID.3 GTXパフォーマンスの内外装をチェック】 (13枚) 電動ハッチバックのID.3をベースとするスポーツモデルで、最高出力326ps、0-100km/h加速わずか5.7秒を誇る。 価格設定としては、兄弟車のクプラ・ボーンVZ(4万4570ポンド=約850万円)より若干高く、最高出力435psのMG 4 EV XPower(3万6495ポンド=約700万円)と比べると1万ポンド近い差がある。 ID.3 GTXパフォーマンスに続いて、今年後半には出力を285psに抑えたID.3 GTXがラインナップに加わる予定だ。 どちらもリアアクスルに標準のID.3と同じ電気モーター「APP550」を搭載する後輪駆動モデルだが、はるかにスポーティなチューニングが施されている。GTXパフォーマンスでは、1基のモーター出力としてはブランド史上最もパワフルだ。 シャシーとサスペンションにも微調整が加えられ、よりダイナミックな特性を獲得しているという。ステアリングの精度を高め、スポーツサスペンションとゴルフGTIのようなダイナミック・シャシー・コントロール・システムを採用した。 標準車の77kWhバッテリーに代わり、79kWh(使用可能容量)のバッテリーが搭載され、欧州WLTPサイクルでの航続距離は最長601kmとされる。DC充電のピーク出力は185kWで、26分で10~80%の充電が可能だ。 GTXパフォーマンスは、モデル専用のフロントバンパーデザイン、「アローヘッド」LEDデイタイム・ランニング・ライト、ブラックのエクステリアトリム、リアディフューザーを備え、さりげなくスポーティな外観となっている。 20インチのホイールを標準装備し、インテリアではスポーツシートが装着される。 フォルクスワーゲンの技術開発責任者であるカイ・グリューニッツ氏は、「ID.3 GTXパフォーマンスは、わたしにとってゴルフGTIクラブスポーツと対をなすEVです」と話す。 「もちろん、電気駆動とターボチャージャー付きガソリンエンジンにはそれぞれ独自の個性があります。しかし、ID.3 GTXパフォーマンスとゴルフGTIクラブスポーツは、加速時の魅惑的な軽快さを共有しています」 「フォルクスワーゲンは、コンパクトなGTモデルの50年近い伝統を、電動モビリティの世界に移そうとしています。運転の楽しさは保証されています」 高性能のGTXモデルは現在、ID.4、ID.5、ID.Buzz、ID.7、ID.7ツアラーなど多くのEVに設定されている。
執筆 AUTOCAR JAPAN編集部